サステナビリティ推進担当役員メッセージ
事業を通じて社会課題を解決し、
「地球とヒトがいつまでも
幸せで快適に暮らせる社会」の
実現に貢献していきます
経営におけるサステナビリティの位置付け
当社グループは化学のイノベーションを通じて、環境・社会価値の創出に取り組み、創業90年を迎える歴史の中でさまざまな製品・技術を社会に提供し、持続可能な基盤体制を構築してきました。2018年にはCSR委員会を設置し、CSR基本方針の策定と重要課題に取り組んできましたが、今後も環境・社会価値の創出と持続可能な企業成長に向けて一層努力していくという決意のもと、従来からのCSR経営をサステナビリティ経営へと改め、2025年に「東ソーグループサステナビリティ基本方針」を策定しました。それに際し、当社グループの存在意義(パーパス)について議論し、「地球とヒトの快適な暮らしのパートナー」と表現しました。
昨年度の振り返り
2022~2024年度は、9つのCSR重要課題と25項目のKPI指標を設定し、サステナビリティ推進に取り組んできました。その結果、多くの項目で計画を達成することができましたが、「社会課題解決型の製品・技術の創出・提供(製品化件数)」および「ダイバーシティ&インクルージョン(男性育児休業取得率、女性幹部職比率)」のKPIが一部未達となり、2025年度以降も引き続き取り組んでいきます。また、2024年度からは、持続可能な社会への貢献を一層推進するため、役員報酬に前年度のCSR重要課題のKPI達成度合いを連動させる仕組みを導入しました。
今後に向けての取り組み
当社グループは、「Vision2030」(2030年度営業利益1,700億円、GHG排出量を2018年度比30%削減)を目標に掲げ、2025~2027年度に取り組むべき11項目のマテリアリティと39項目のKPIを新たに設定しました。これらはサステナビリティ推進委員会での審議を経て、取締役会の承認を得ています。
新たなマテリアリティの検討においては、下記①~③の視点を考慮し、議論を重ねました。
①企業価値向上:営業利益やROEなど財務指標をKPIに追加し、持続的な成長をめざします。
②ダブルマテリアリティの実践:財務的な価値創出だけでなく、環境や社会への影響も重視し、両者のバランスを図りながら事業活動を推進します。
③ダイナミックマテリアリティへの対応:DX推進(業務効率化・生成AI活用)やTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)対応など、新たな社会的要請にも積極的に取り組みます。
また、企業基盤の強化(安全・安定操業など)は、従来からの重要課題として、今後も継続的に取り組んでいきます。
当社グループは、これらのマテリアリティとKPIの達成に向けて、社員一丸となって真摯に取り組み、「地球とヒトがいつまでも幸せで快適に暮らせる社会」の実現と企業価値のさらなる向上をめざしていきます。