NEWS RELEASE
2026年10月21日
東ソー株式会社
広報・IR室
東ソーは、株式会社中央物産(以下、中央物産)との共同開発により、無架橋※1でありながら、高い耐熱性を有する発泡体が得られるポリエチレン「ペトロセンCZ11」を開発いたしました。本製品は、国内初の高い耐熱性を保持した無架橋発泡体用ポリエチレンとなります。主に空調保温材などの用途を想定しており、このたび中央物産の空調保温パイプの発泡層向け材料としての採用が決定いたしました。
自動車内装材や空調保温材などの耐熱性が求められる分野では、軽量かつ加工性に優れるポリエチレンと、耐熱性を付与するための架橋剤を加えて製造する架橋ポリエチレン発泡体が広く使用されています。一方で、従来の架橋ポリエチレン発泡体は、三次元網目構造※2により再溶融が難しく、マテリアルリサイクル※3が困難であることから、端材の多くが廃棄されていました。
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、資源循環の重要性が高まる中、ポリエチレン発泡体の再資源化と耐熱性の両立は、業界全体の課題となっていました。
今回開発した「ペトロセンCZ11」は、当社が長年培ってきたポリマー設計技術により、ポリエチレン単体で高発泡成形性と高い耐熱性を実現したものです。「ペトロセンCZ11」を使用することで、従来品と同等以上の性能を維持しながら、押出成形※4時に架橋剤を使用しない無架橋ポリエチレン発泡体の製造が可能となります。
架橋剤を使用しないことで再溶融・再加工が可能となり、リサイクル後の物性変化も小さいことから、マテリアルリサイクルの実現に貢献します。さらに、架橋に必要な熱加工工程を省略できることから、製造時の環境負荷低減が期待されます。
今回の採用を皮切りに、当社は空調保温材をはじめ、自動車内装材など、耐熱性が求められる発泡製品分野への展開を進めてまいります。さまざまな発泡製品へ展開することで、複合プラスチックを含む発泡体の水平リサイクル※5の促進も期待されます。
当社は、長年培ってきた技術と経験を結集し、イノベーション創出に挑戦し続けることで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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架橋剤などにより分子間を結合させる処理を行っていないこと
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高分子の分子同士が三次元的に結合した構造
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廃棄物を新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法
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加熱溶融した樹脂を金型から連続的に押し出して成形する方法
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リサイクル前と後で用途を変えない資源循環の方法
お問い合わせ先
東ソー株式会社 広報・IR室
東京都中央区八重洲2-2-1
TEL:03-6636-3712