2023.04.03

ニュースリリース

社長入社式挨拶

入社おめでとうございます。社員・役員を代表して、心から皆さんを歓迎いたします。
今年は3年ぶりに対面での入社式ができたことを喜んでいます。約40年前、1984年に、私も当社の入社式に緊張の中参加しました。当時の訓示は、今現在でも新入社員の皆さんに良い指針になると思い、その一部を紹介します。
「皆さんは今日まで、学業の厳しい跳躍台を次々と見事に踏み越えてきました。この定められた跳躍台も今日のこの緊張の瞬間を最後に無くなります。社会の跳躍台には予見されるものはなく、今日からは自分自身で仕事の中に跳躍台を作らなければなりません。自分の心の中に作った誰にも見えない跳躍台で、不安・緊張・決心・感動・反省の反復を行い、跳躍台を逐次高めて挑戦することで、自らを高め、結果として、上司や仲間の信頼を得るに至るでしょう。」

さて、世界は米中覇権競争やロシアのウクライナ侵攻に端を発するサプライチェーンの分断危機や、地球温暖化に代表される世界規模での環境問題、世界的な貧困や食料問題、さらに新型コロナウィルスなどの新たな感染症の流行リスクなどがあり、そのような環境の中、世界中の企業が多種多様な社会課題を解決しようと取り組んでいます。

当社も社会課題の解決と成長を目的として、昨年3ヵ年の中期経営計画を発表、2050年カーボンニュートラルへの挑戦を表明しました。2030年にはスペシャリティ事業で営業利益1000億円達成と、GHG排出量の30%削減を目標としています。
この「成長」と「カーボンニュートラル」の両立を実現するためには、当社の企業理念である「私たちの東ソーは、化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する」をこれまで以上に高いレベルで実践することが必要です。今日、入社した皆さんが、この“やりがいのある”目標に挑戦することを期待しています。

最後に、これからの社会生活において、心掛けてほしいことを3つ申し上げます。

常にポジティブに考えてほしい
これは、コリン・パウエル元アメリカ国務長官の著書「It Worked for Me(邦題:リーダーを目指す人の心得)」にある、自戒13ヶ条のものです。「やればできる」、「何事も思うほどに悪くない」と思い行動してみてください。
目の前の人を喜ばせよう
夢を持つことは大事だとよく言われます。ただし、まだ夢が見つからない人は、これから一緒に仕事をする“目の前の人を”喜ばせることから始めると良いと思います。それを続けていけば、その人から見てあなたはかけがえのない人にいつかなるはずです。
チャンスのために日々鍛錬
仕事のほか、英語や資格など、自分を成長させるよう日々鍛錬をしてください。継続は力なりです。

東ソーの将来を担うのは、皆さんです。今日、無限の可能性に向かって新たなスタートラインに立った皆さんの健闘と活躍を心から期待しています。