2010.01.04

ニュースリリース

社長年頭挨拶(1月4日、東ソー本社での年頭訓話から抜粋)

 あけましておめでとう。今年も、皆さんや皆さんのご家族にとって、良い年になりますよう願っています。
 
 昨年は経済的にも、政治的にも本当に大変な1年であった。リーマンショックに端を発した世界同時不況の真只中で年が明け、年前半は春先から中国向けを主体とした輸出に助けられ、日本経済は何とか底を脱したように思われた。後半では、民主党への政権交代が起こり、大型補正予算の大幅削減などにより、期待した景気の回復には至らず、雇用情勢も悪いまま、政府がデフレを宣言し、さらには14年振りの80円台への円高、株価の低迷が起きている。

 こういった極めて不透明な状況で2010年を迎えたが、我々東ソーグループは、どういう状況であっても、生き残り、成長しなければならない。世界的な地球温暖化対策の動向や民主党政権の政策、方針など、世の中の情勢をよく観察し、生き残り、成長するにはどうしたらよいか、的確に対策を立て、実施していく必要がある。

 今年の取り組むべき経営課題は、第一に東ソーグループにとって極めて大きな問題である地球温暖化ガス問題への対応策を早急に考えることである。第二の課題は、上市当初から利益を出せる自社開発型新規製品の上市、第三は今後予想される石化業界再編の動きに対する準備、第四は原料高に見合った、タイムリーな製品価格の調整やさらなる固定費削減などの確実な実行による2009年度の収益確保、第五は安全安定運転の確保である。

 2010年も波乱の年になりそうである。冷静に状況を判断して、慌てず、しかし時期を逸せず、各自各々の課題に対応してもらいたい。