2008.04.01

ニュースリリース

社長入社式挨拶(4月1日、東ソー本社での訓辞から抜粋)

東ソー株式会社 入社式
日時:2008年4月1日(火)10時より
場所:本社(東京都港区)にて
土屋 隆 社長の訓辞(要旨)

 産業人としてのスタートおめでとう。皆さんは、これまで親、友人、恩師などに育まれ、いよいよ産業人のスタートをこの東ソーで切ることになった。

 当社は1935年2月11日に設立され、本年2月に創立73周年を迎えた。私が入社した1965年からは、既に43年が経過していることになる。この約40年間の当社の変化をみると、当時の売上高は約150億円から、今年度予算では約6,000億円超、実に約40倍と、日本の化学企業の中では上位にランクされるようになった。この発展の源は、変化へのチャレンジであり、現在の売上高の90%はこの40年間に新たに加わった製品群である。

 この変化へのチャレンジのために、皆さんに「不得意な分野で勝負せよ」との詞を贈る。皆さんの過去20年間以上にも及ぶ長い勉学を振り返ってみると、好きな分野、得意な分野へと集中してきた歴史だと思う。しかし、今後「良き社会人」、「良き産業人」と成長していくためには、ここで改めて零からの出発を望む。また零から「貪欲に知識を吸収すること」即ち「学問に励むこと」からスタートしてほしい。例えば自然科学系の人は専門外の自然科学、化学の人は物理学、電気工学や機械工学を、そして更に人間科学や社会科学などを、また社会科学系の人は、例えば商学部の人は法律学や経済学を、更には人間科学や自然科学など、これまでと違った未知の分野の勉学にも挑戦し、ものを見る視野を広げ、各々のレベルアップを図ることが大切である。

 これからの変化に富む化学産業において、生き生きとして仕事をするために、先ず、より多くの知識を吸収できるベースを作ること。次に吸収した知識を現場に活かせること。そして未知の領域へ果敢に挑戦し、進化してゆくこと。このような者にのみ、大きな可能性が開かれると言えよう。「今日から心豊かに自分を磨き、自己を創造してゆく産業人」になることを期待する。