2003.01.06

ニュースリリース

社長年頭挨拶(1月6日、東ソー本社での年頭訓話から抜粋)

土屋 隆 社長  年頭挨拶(骨子)

日本の経済成長率は、2002年度もマイナス成長となる見込であり、消費者物価も下落が続くなど依然としてデフレ経済が進行している。これに対する政府の対応は"改革"が繰り返し叫ばれているものの、実現可能な具体策が示されずに時間だけが浪費されている。今後余程思い切った政策転換が行われない限り、日本経済の先行きについて楽観すべきではないと考える。


当社は、これまで一連の「事業構造改革」を推進してきたが、その効果がデフレなどの交易条件の悪化で打ち消され、総固定費圧縮がそのまま利益改善となってはいない。そのため今後も絶えざる収益改善の努力が必要であり、改めて会社が負担する全コストが利益・サ-ビス・効用などの対価として適正なのかどうかを基本に立ち返り「総点検」を実施する。

 また我々が目標とすべき企業イメージを、『豊かな収益力を持つ企業、環境に適応し常に進化する企業、全社員が能力を出し切る企業』と位置付け、連結、単体ともに最悪時でも売上高経常利益率5%以上の利益確保を図っていく。


 国内外の諸事情を考えると、会社経営を進める上で、現状の厳しい経済環境が通常の状態であるとの前提に立つ必要がある。いかなる環境下でも収益基盤の安定強化が最重要であり、我々の目指す企業像の実現を実証し、東ソーを何としても『存在感のある立派な企業』に育てていきたい。