2000.09.28

ニュースリリース

石英事業を強化、再構築

東ソーは、石英事業の強化に向け、10月1日付で子会社の日本石英硝子(株)に加工事業を、同じく山口日本石英(株)に素材事業を夫々集約・強化し、動きの速い半導体関連市場への技術対応や設備投資などをタイムリーかつスピーディに行える体制を構築します。また、東ソーは、東ソーグループの石英事業を統括していますが、これに加え、石英素材の販売業務も担い、グローバル展開を加速すると共に電子材料事業分野への強化を行い、素材における事業規模の倍増を図ります。
 なお、同日付けで山口日本石英(株)の社名を、「東ソー・エスジーエム株式会社」に変更します。この、エスジーエム(SGM)は、Silica Glass Materials (石英素材の意)から取ったものです。

 日本石英硝子(株)は、石英ガラス製品の製造・加工・販売を行っていますが、半導体産業におけるICチップの生産性向上にむけた、300mm(12インチ)ウエハー化、高集積化・微細化への動きの中、加工事業を重点に経営資源を集中し、対応を強化していきます。

 一方、東ソー・エスジーエム(株)は、溶融、合成石英素材(インゴット)の製造を行っていますが、特に半導体産業向けの溶融石英ガラスの需要は増大しており、2000年度の生産量は対前年比50%増の600トンを見込んでいます。更に予想される需要の増大とウエハーの大型化に対応して、3割の設備能力増強を今年度中に着手する予定です。 また、合成石英ガラスにおいても、次世代ステッパー用レンズ向けには性能向上が要求され、同じく液晶用大型基板向けには急増する需要への対応が求められており、東ソー・エスジーエム(株)では、設備能力の増強を含め、これらの対応も検討していきます。

 東ソー・エスジーエム(株)で生産された石英素材は、1999年5月に台湾市場での石英製品の加工・販売を目的に設立されたトーソー・クォーツ・タイワンをはじめ、アジアおよび欧米地域などの海外へも供給されます。