1998.07.09

ニュースリリース

フィリピンにおける塩ビコンパウンド会社 設立について

東ソーとプラス・テクはフィリピンにおいて塩ビコンパウンド会社を設立した。
 東ソーと東ソーの関連会社で塩ビコンパウンドおよび二次製品の製造・販売を行っているプラス・テクは、これまでフィリピンでの塩ビ加工事業に関し、現地パートナーとともにFS(企業化調査)を進めてきたが、この程、マニラの南65キロメートルに位置するリマ・テクノロジー・センター工業団地において、塩ビコンパウンドの製造・販売を行う合弁会社「トーソー・ポリビン」を設立、年産1万2千トンの製造設備を建設することに決定した。99年3月に製造設備が完工、同年4月より営業を開始する予定。
 投資金額は、約1,200万USドル。

 フィリピンの塩ビコンパウンドの国内需要は97年で年間2万3千トン程度であるが、同国内での生産量だけでは十分に需要を満たすことができず、約5千トンを輸入している。今後も、特に自動車用電線分野を中心に年率10%を越える成長が見込まれており、拡大していく塩ビコンパウンドの需要に対応するため、今回の決定に至った。

 なお、原料となる塩ビ樹脂は、「PRII」(フィリピン・レジンズ・インダストリィーズ)などから調達する予定。東ソーの関連会社である「PRII」は現在フィリピンのリマイ地区で年産7万トンの塩ビ樹脂製造設備の建設を本年10月完工予定で進めている。


【新会社の概要】
社名 :TOSOH POLYVIN CORPORATION(TPC)
 (トーソー・ポリビン)
社長 :宇田川 憲一(東ソー(株) 塩ビ海外プロジェクト統括チームリーダー
兼 東ソー塩ビ加工開発(株)社長)
設立日 :98年7月3日
資本金 :590万USドル
資本構成 :東ソーグループ(東ソー、プラス・テク) 70%
その他(マブハイ・ビニル、バタンガス・アセットなど) 30%
事業内容 :自動車電線用塩ビコンパウンドおよび他のコンパウンドの製造・販売
プラント :〈製造技術〉プラス・テク技術を採用
〈生産能力〉年産1万2千トン
〈工期〉 98年7月着工、99年3月完工