1997.05.15

ニュースリリース

東ソー・スペシャリティマテリアル株式会社 新工場完成について

東ソーの子会社である東ソー・スペシャリティマテリアル(山形県山形市)は、山形市が企業誘致している蔵王産業団地で新工場の建設を進めてきたが、このたび完成、5月16日に落成式を行う。

 東ソー・スペシャリティマテリアルは94年12月に設立、95年4月から東ソーより分離独立し事業を開始しており、生産品目であるスパッタリングターゲットは半導体、記録メディア、液晶など電子材料用の薄膜形成材料として使用されている。半導体、記録メディア用にはクロム、コバルト基合金、チタン、アルミ系、液晶用にはITO(インジウム・スズ・オキサイド)が主として使用されるが、中でも、クロム、および独自の常圧焼結法によるITOの高密度製品は特に高い評価を得ている。

 現在、スパッタリングターゲットの需要は非常に旺盛で、特にITOの伸びが著しい。同社は、在庫の圧縮と最適化、リードタイムの短縮、日程調整の簡素化などを目的とした「フォーカス・ファクトリー方式」を採用、高い生産性を有する最新鋭工場であるが、当初よりITOをはじめとしてフル生産が見込まれており、今後も電子材料分野の成長に伴い拡大していくスパッタリングターゲットの需要に対応するため、次期増設についても検討している。
 東ソーは、東ソー・スペシャリティマテリアルのほか、米国にトーソー・SMD、韓国にトーソー・SMDコリアと3ヶ所の生産拠点を持ち、また、アジアの販売拠点としてトーソーSMDシンガポールを設立するなど、スパッタリングターゲット事業をグローバルに展開、今後もグループ会社と一体運営のもと同事業をさらに強化していく。


【東ソー・スペシャリティマテリアルの概要】
生産品目 スパッタリングターゲット
資本金 8億円
創立 1994年12月
社長 倉田伸二
従業員数 約80名
敷地面積 約24、000m2
所在地 山形県山形市蔵王松ヶ丘二丁目1-6