1996.04.25

ニュースリリース

臭素系廃液処理設備を新設

臭素の国内トップメーカーである東ソーは、南陽事業所(山口県新南陽市)に約10億円を投入し、メーカーとしては初の臭素系廃液処理設備を建設、5月より運転を開始する。これにより従来より稼動している塩素系廃液処理設備と併せて、事業所内て発生するハロゲン系廃液の処理は所内で安全に回収・処理が行えることとなる。

 本設備は臭素およびその化合物、金属塩類を含む有機系廃水及び廃油等の焼却処理が可能な中和法液中燃焼炉を採用したもので、処理後の排水も生じない。
併せて、廃液中の臭素の回収も行え、リサイクルが促進できる。

 また、本設備を用いて臭素のユーザーからの廃液処理要請に対しても応じて行く。
 これまでは各ユーザーが個別に廃液処理を外部に委託していたが、今後は東ソーがレスポンシブル・ケアの観点のもと、臭素の生産・販売から廃液の処理まで一貫したサービスが提供できる体制となる。

 東ソーは関係会社のオルガノ(株)と、本年4月に環境修復エンジニアリング事業を目的とした環境テクノ(株)を設立するなど環境ビジネスに注力しているが、今後もこの分野を更に強化して行く。