東ソーのどんなところに魅力を感じて入社を決めたのか。
今の仕事のやりがいや直面している困難は何か。
そして、化学で実現したい夢とは何なのか。
若手社員が感じているリアルな声を届けます。

※掲載内容は取材・撮影時のものです。

Q1 東ソーに興味を持ったきっかけと入社の決め手は?

金子 岳史
アドバンストマテリアル研究所
光機能材G
2016年入社

学生時代は化学企業に就職したいと考えていたものの、具体的に働くイメージがわかず悩んでいました。そんな時、たまたま大学に立ち寄られた東ソーの先輩社員の方から、実際の研究業務のお話を詳しく伺い、“社会を支える素材産業”に従事できることに興味を覚えました。
また、福利厚生が充実している点や、イベントで若手同士が交流できる機会が多い点にも惹かれました。

山本 陽加
技術センター プロセス開発室
2015年入社

大学で化学を専攻していたため、化学に関わる仕事に就くことを希望していました。東ソーを知ったのは、同じ研究科の先輩が東ソーに入社されていて、その紹介がきっかけでした。多種多様なB to B製品を扱う「縁の下の力持ち」という印象を受けましたね。また、就職活動の際には、採用担当の方が丁寧に対応してくださり、「社員一人ひとりを尊重する会社」という印象を受け、入社したい気持ちが強まりました。

楊 帆
ポリマー製造部 低圧ポリエチレン課
2014年入社

「大学で専攻していた高分子化学分野の知識を生かしたい」一方で、「将来的に他の分野にも挑戦したい」と考え、総合化学メーカーを中心に就職活動をしました。その点、東ソーは幅広い分野に事業を展開しており、それぞれの分野で「独自の技術」を追求し、次々と新しい製品を生み出している会社であることに魅力を感じました。
また、東ソーの人を大切にする温かい社風も志望理由のひとつ。この会社であれば、個性を発揮し主体的にいろいろな仕事に挑戦できると考えました。

土居 貴広
南陽事業所 設備管理部 工務第一課
2018年入社

大学院まで機械工学を専攻していましたが、高校生の頃から化学分野にも強い興味を持っていたことから、就職活動は化学メーカーに絞っていました。東ソーを知ったきっかけは、大学の学科内説明会です。「こんなに規模の大きい工場を持つ企業があったのか」と驚かされました。「働くなら大きな設備に関わってみたい」と思っていたので、東ソーはまさに理想的な企業だと感じました。
また、工場見学や先輩社員の話を聞く中で「少数精鋭で若手のうちから仕事を任せてもらえる」という話があり、また教育も充実しているため、すぐにでも自分の成長につなげることができると考え、東ソーを志望しました。

鈴木 瑞恵
ウレタン事業部 機能性ウレタン部 コーティングG
2017年入社

「幅広く世の中に貢献できること」を軸に就職活動をしていた私にとって、総合化学メーカーとして非常に幅広い製品を取り扱っている東ソーは、私の想いにより近い企業だと感じました。
また、座談会でお会いした社員の方から「少人数なので若いうちから大きな仕事を任せてもらえる」と伺えたこと、面接を通して人柄を重視する姿勢や穏やかな社風を感じたことも決め手になりました。この会社でなら、自分らしく伸び伸びと成長していけると感じましたね。

後藤 優貴
経営管理室 管理グループ
2014年入社

東ソーを初めて知ったのは、まだ業界を絞っていなかった頃に訪れた合同説明会。そのときの採用担当の方がとても丁寧でフレンドリーだな、というのが第一印象でした。その後の採用過程でも、お会いした社員の方々がみなさん気さくで誠実そうで、「一緒に働きたいな」と思ったことが一番の入社理由です。
また、事務系社員の多くが初めの数年間は工場地区に配属されるという方針を聞いて、「メーカーとして製造拠点を大切にしているのだな」と感じ、入社の決め手のひとつになりました。

Q2 いま向き合っている仕事のやりがいは?

金子 岳史
アドバンストマテリアル研究所
光機能材G
2016年入社

研究開発の仕事の魅力は、自分のアイデアの良し悪しを検証できることだと思います。さまざまなアイデアを試した結果、性能の良い材料を開発できた時にはやりがいを感じますね。
また、研究に必要な設備導入の際には、装置メーカーとの詳細な打ち合わせから、社内説明、他部署との調整など多くのハードルがありますが、そうした設備を無事導入でき、一仕事終えたときもやりがいを感じます。

山本 陽加
技術センター プロセス開発室
2015年入社

入社から5年目までは、東ソーのグループ会社の製造部に所属。製造部の業務以外にも研究開発部や環境保安品質保証部の業務も担当する機会がありました。それにより、化学メーカーで取り扱う「モノ」の大まかな流れを把握することができたのは、非常に良い経験だったと思います。4年目以降は各部署間の調整役を担い、試作設備の設置工事でその経験を活かすことができました。
6年目の現在は技術センターに所属しています。私はプロセス開発を担当しており、既存製品のスケールアップの検討を行っています。仕事で達成感を感じるのは、プロセスの検討を進める際に考えた仮説を証明できた時ですね。もちろん、仮説と異なる場合もありますが、得られた知見から仮説を見直し、チャレンジを続けることで新しい気づきを生み、良い結果に繋げることが重要。日々新しい発見があるのがこの仕事の魅力だと思います。

楊 帆
ポリマー製造部 低圧ポリエチレン課
2014年入社

ポリマー製造部 低圧ポリエチレン課では、自社開発の触媒を用いてエチレンを主原料に重合、乾燥、造粒工程を経て、密度の高いポリエチレンペレットを製造しています。私たち製造スタッフはプラントの安全・安定運転の継続と顧客の品質要求を満たすために、設備、運転方法の改善を行い、トラブルが発生した際は速やかにその原因を究明し、問題の解決に努めます。
このプラントは40年もの歴史があるため、老朽化した設備の更新は必要不可欠。その際、現場の運転負担の低減や製品の品質向上のために、新たなアイデアを設備に反映していきます。自分の創意・工夫が実現し、数十年先もこのプラントの一部として残ることを考えると、やりがいを感じます。

土居 貴広
南陽事業所 設備管理部 工務第一課
2018年入社

設備管理部の使命は、製品を安全・安定的に生産するため、プラント内にある機器が故障しないよう計画的な保全を実施し、万が一トラブルが発生した場合には原因を究明し、再発防止に向けた対策を検討・実施することです。さまざまなプラント・製造部と関わる部署であり、多くの業務で他部署の社員と連携する必要があります。機器の補修ひとつ取っても、「この補修方法はプラント運転と両立できるのか?」「補修期間はどのくらいなのか?」など、調整が必要な項目は多々あります。調整が難しく思うように業務が進まないこともありますが、うまく他部署と連携して、大きな案件を落着までもっていけた時の達成感はひとしおです。

鈴木 瑞恵
ウレタン事業部 機能性ウレタン部 コーティングG
2017年入社

ウレタン事業部では、自動車のシートクッションや冷蔵庫・家の断熱材、靴底など、多岐にわたる用途のウレタン原料を販売しています。中でも私の所属するコーティングGでは塗料や接着剤向けの製品を取り扱っており、塗料は自動車や建築関係、接着剤はPCから食品パッケージまでと、身の回りのさまざまな分野に関わっています。
個人の営業活動の成果が売上として目に見える形で会社に貢献できるのは、営業ならではの喜びです。特に機能性ウレタン部の製品は「機能性」というだけあって販売単価・利益率ともに高く、私一人の売上高が月で1億円ほどにもなるため、扱う金額の大きさに責任の重さとともに大きなやりがいを感じています。

後藤 優貴
経営管理室 管理グループ
2014年入社

私が所属する経営管理室 管理グループは、会社の損益に関する事項全般を取りまとめています。業務は主に2つで、ひとつは事業部の企画部門を経理的な観点からサポートする業務です。この業務のやりがいは、一緒に働く仲間の役に立てること。ある部門のサポートを担当して間もない頃、経理に関する相談に回答した際「後藤君に確認してよかった」と言ってもらえたことは数年経った今でも覚えています。
もうひとつは、各部門から収集した情報をもとに、予算と実績の損益乖離や当期の業績見込について取締役に報告する業務です。自分の口から直接、取締役へ情報を伝えるのはとても緊張しますが、その分やりがいは大きいですね。

Q3 仕事で難しいと感じること、越えなければならない壁は?

金子 岳史
アドバンストマテリアル研究所
光機能材G
2016年入社

学生時代の研究室は、やろうと思えばいつでも研究できる環境でしたが、会社では業務時間が限られるためそうもいきません。私の場合、「いかに時間を確保するか」が一番の課題です。そのため、社内外問わず他の人への依頼が必要な場合は早めに依頼をかける、チームのメンバーとコミュニケーションを十分に取って協力して仕事を進める、分析など委託できるものは外部の専門機関に任せるなど、仕事を自分一人で抱え込まないようにして業務効率化を日々心掛けています。

山本 陽加
技術センター プロセス開発室
2015年入社

入社して間もないころは、業務に充てる時間のバランスが上手く取れない時期がありました。その際は、部署内でのコミュニケーションを重視して、担当業務に関連する分野を専攻していた同僚や、勤続年数の長いベテランの方にアドバイスをいただくように努めました。おかげで時間内に業務を効率良く進めることができるようになりました。そういったコミュニケーションが気軽に取れるのは、東ソーの魅力のひとつだと思います。

楊 帆
ポリマー製造部 低圧ポリエチレン課
2014年入社

設備の更新・改造の際には、運転負担が増えないか、導入費用は効果に見合うのか、今後のメンテナンス性やランニングコストは大丈夫なのか、各法規制には触れていないのかなど、さまざまな問題が存在します。そうした問題に対応するためには、先輩方の経験談を聞いたり、必要な知識を新たに学んだりしながら、他部署も巻き込んで対応することが必要不可欠です。そうして問題を一つずつクリアすることで、最善な解決方案が得られると私は考えています。

土居 貴広
南陽事業所 設備管理部 工務第一課
2018年入社

設備管理としていくつものプラントに携わるというのは、やりがいを感じる一方で、覚えることがとても多いという面もあります。機器が故障した際にトラブル解析しようにも、まずはその機器の役割や仕組みについて知るところから始まることも少なからずあり、そういった案件が重なると、どうしても時間に追われることになります。そのため、日常的に現場に出てプラントに関する知識を補う、扱った機器だけでなく周辺設備も併せて調べておく、わからないことは先輩社員に意見やアドバイスを仰ぐなど、次のトラブル対応を迅速に行えるよう準備しています。

鈴木 瑞恵
ウレタン事業部 機能性ウレタン部 コーティングG
2017年入社

現在、私は国内エリアをメインで担当しており、販売数量の拡大や顧客との関係強化を目的に、訪問を中心とした営業活動を行っています。営業として、どうしたら顧客により魅力的で説得力のある提案ができるのか、どうしたらもっと信頼される営業になれるのかという点が非常に難しいと感じています。
例えば同じ提案をするにあたっても、話の進め方ひとつで印象は変わります。話し方、資料の作成方法、日々のレスポンスの速度など課題は多岐にわたり、営業業務の奥深さ・難しさを日々実感しています。顧客を積極的に訪問して場数を踏んだり、市場環境や製品に関する知識を能動的に学んで知識を身に着けていくことで、乗り越えていきたいです。

後藤 優貴
経営管理室 管理グループ
2014年入社

管理グループの仕事はすべての事業部と関わるため、公平性を保つことに難しさを感じます。複数製品にまたがるコストをどう配分するかで、事業の行く末が左右されることもありますから責任も重大です。公平な判断をするため、関連書籍での勉強や社内類似事例の把握はもちろん、何より当事者全員の話をよく聞くことを心掛けています。

Q4 仕事を通して社会に貢献していると感じる瞬間は?

金子 岳史
アドバンストマテリアル研究所
光機能材G
2016年入社

私が所属するグループでは複数の研究テーマを進めており、私はその中で基礎研究を担当しています。具体的には、半導体用材料の合成・評価で、必要な設備の導入、市場ニーズの調査なども行います。
内容が基礎研究なので、社会に貢献していると感じる機会は少ないのですが、今後、顧客への開発材の紹介を通して、社会から必要とされる材料を世に出せるよう努力していきたいと思っています。

山本 陽加
技術センター プロセス開発室
2015年入社

東ソーの製品群は実に幅広く、私の場合は医療関連の分析機器に関する製品を取り扱っています。その製品は国内外の医療機関に納められていて、今後も需要の増加が見込まれています。これはSDGs(持続可能な開発目標)に掲げられている「3.すべての人に健康と福祉を」にも該当すると考えていて、社会に貢献ができていると感じますね。

楊 帆
ポリマー製造部 低圧ポリエチレン課
2014年入社

半導体や医薬品の製造工程においては、不純物のない高純度な容器が求められています。東ソーではこうしたニーズに対応して高品質なポリエチレンを生産していますが、このような製品の生産に携わり、関連部署と一緒に創意と工夫を重ねてより低コスト・高品質の製品を提供することそのものが、社会への貢献だと感じています。

土居 貴広
南陽事業所 設備管理部 工務第一課
2018年入社

製造などとは違い、保全業務は自社のプラントを相手にするもので、かつ何かを生み出すわけではないため、直接的に社会に貢献していると感じることは少ないと思います。ただ、設備の故障や事故が起きれば生産停止につながりますし、社会に大きな悪影響を与えてしまうことから、「変わりなく運転できていること」こそが、設備管理として社会に貢献できている証なのだと感じています。

鈴木 瑞恵
ウレタン事業部 機能性ウレタン部 コーティングG
2017年入社

機能性ウレタン部は製品の種類が非常に多く、顧客のニーズに沿ってフレキシブルに対応できることが魅力です。例えば「もっとこういう性質の塗料にしたい」というニーズがあれば、それに応えるために研究部門と協力して提案型の営業をすることも可能。既存の製品だけでなく、世の中になかった新しいモノを顧客と一緒に生み出すことは、社会に貢献していることだと感じます。

後藤 優貴
経営管理室 管理グループ
2014年入社

どんなに社会的な意義のある事業でも、民間が行う以上は利益が出る構造でないと持続できません。コストを正確に把握し、適切な価格設定に繋げられなければ、社会に役立つ製品も事業として立ち行かなくなるからです。新規製品や能力増強を控える製品について、将来のコスト予測の方法などを企画部門から相談されることもありますが、そういった日々のサポート業務が社会への貢献に繋がっていれば光栄ですね。

Q5 化学で実現したいあなたの夢は?

金子 岳史
アドバンストマテリアル研究所
光機能材G
2016年入社

自分が開発した材料を使用した製品が社会で使われ、人々の生活の役に立つことが一番の目標です。社会に大きなインパクトを与えられるような材料を、一つでもいいので自らの手で作り出したいと思っています。

山本 陽加
技術センター プロセス開発室
2015年入社

当面の目標は、私が開発した新規プロセスが製造部に採用されることです。より良いプロセスを開発し、社会に広く貢献していきたいと考えています。

楊 帆
ポリマー製造部 低圧ポリエチレン課
2014年入社

ポリエチレン製造において、さまざまな課題を一つひとつ着実に成し遂げていくことが、いま目の前の目標ですね。その過程で、もっと経験を積み、必要な専門知識やスキルを修得していきたい。そしていずれは、ポリエチレン製造だけではなく、他の分野にも挑戦してみたいと思います。幅広い事業分野を持つ東ソーであれば、その願いは叶えられると考えています。

土居 貴広
南陽事業所 設備管理部 工務第一課
2018年入社

化学メーカーでの設備管理は、機械工学や材料工学だけでなく化学的な知識も必要で、覚えなければならないことが多くあります。逆に言えば、それらの知識を業務の中で身に着けることのできる絶好の職場でもあります。そう考え将来的には、さまざまな分野の知識を網羅し、総合的な視野による思考力・判断力を養うことで、「何かトラブルが起きても土居に任せれば間違いない」と思われるような人材になりたいと考えています。

鈴木 瑞恵
ウレタン事業部 機能性ウレタン部 コーティングG
2017年入社

コーティングGは輸出比率が高く、欧米エリアの担当になると、1カ月のうち半分は海外出張ということもあります。私はまだ国内がメインですが、今後はアジア地域や拡販対象地域である東欧エリアも担当する予定です。国内では先輩方が築いてきた販路や信頼関係を元にした活動ができますが、未開拓エリアも多い海外では、特に担当者個人の活動が結果に直結します。現地に積極的に赴き、自分の裁量・自分の言葉で海外の方と交渉することで、当社製品のプレゼンスを世界的に高めていければと思っています。

後藤 優貴
経営管理室 管理グループ
2014年入社

あらゆる業界に製品を供給している化学メーカーでは、社会のあらゆる変化が損益に影響を与えます。社会が大きく動いた際には、時代に合わせて損益の管理方法も変えていく必要があるので、そういった“変革に貢献したい”というのが現在の目標です。
また、個人的な将来の目標としては、管理部門のスペシャリストとして「困ったら後藤に聞けばなんとかなる」と言ってもらえるような存在になりたいと思っています。