経歴
2007年~2019年
化学メーカー
2019年~2023年
特許事務所
2023年~
東ソー入社
経験・スキル
  • 博士(工学)
  • 弁理士
志望動機

大学院を修了後、化学メーカーで電子材料の研究に携わり、その後、特許事務所に転職しました。そして、これら2つの分野での経験を活かしたいと考え、化学会社における知財部門を志望。研究重視の姿勢や実直な雰囲気などに惹かれて東ソーへの入社を決めました。

東ソーにとってかけがえのない資産、知的財産の管理を担う。

私が所属する特許室では、東ソーにおける知財(知的財産)の管理を担っています。研究部門が生み出した発明を特許庁に出願して権利を取得するほか、秘密保持契約をはじめ関連する契約のチェックなど幅広い業務を担当しています。また、特許に関わる社内研修の企画や運営、他社の技術動向調査などにも取り組んでいます。
その中でも大きな比重を占めるのは、やはり特許の取得です。担当する研究部門が創出した発明に対して、その技術内容、対象国など事業化に向けての戦略、競合他社の状況などをヒアリング。議論を重ねながら、最適な出願のやり方を検討するほか、出願せずに秘匿化すべきノウハウなどについてアドバイスを行っています。

博士と弁理士という2つの資格を取得。
それが知財において大きな力になっている。

私は大学を卒業後、化学メーカーに入社し、電子材料の研究開発に携わりました。そして、この業務を通じて知財に関心を抱き、特許事務所に転職した後、東ソーに入社しました。これらのキャリアを通じて博士と弁理士という両分野の資格も取得しています。
現在の業務では、東ソーの技術者と、社外の特許庁や弁理士などとの橋渡し的な役割を担うことがしばしばあります。双方の領域において専門知識を持っているばかりでなく、実務を通じた経験から考え方や気持ちまでも理解することができ、これまでのキャリアが大いに活きていると実感しています。
特許事務所では比較的自由な勤務スタイルでしたが、東ソーも柔軟な働き方をサポートする制度が整っているように思います。在宅勤務やフレックスタイムなどの制度を活用し、子どもの送り迎えなどもしています。また、長期間の休みを奨励するリフレッシュ休暇などもあり、ワークライフバランスよく働けていると感じています。

IPランドスケープに取り組み、“攻める”知財にもチャレンジしていきたい。

化学は、他の分野と比べて、比較的特許の効力が及びやすい環境にあるように思います。一方、東ソーにおける現在の主な事業や製品を見ても研究開発に長い歳月を要したものが多く、その技術に注ぎ込まれる投資も、研究者たちの情熱も大きいと感じています。それだけに、知財を守る私たちの仕事もやりがいが大きいのです。
前職の特許事務所での仕事もやりがいはありましたが、業務の性質上、特許出願や権利化に業務の範囲が限られやすい面がありました。しかし、東ソーでは、より上流の技術戦略や経営戦略までも視野に入れながら仕事に取り組むことができます。これこそが東ソーで知財に取り組む大きな魅力です。
最近、業界や競合他社に関わる調査といった業務にも力を入れています。知財の分野では、収集・分析した知財情報を事業や経営戦略に活用する「IPランドスケープ」という取り組みが広がりつつあります。今後は、こうした取り組みも積極的に進め、チャンスがあれば新技術や新規事業の提案にも携わってみたい。この分野のスペシャリストとして、守るばかりでなく、攻める知財にもチャレンジしていきたいと思っています。