
工程全体を見渡しながら、
巨大プラントを丸ごと設計。
それが生産技術の醍醐味だ。
2018年入社
- 経歴
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- 2015年〜2017年
- 機械メーカー
- 2018年〜
- 東ソー入社
- 経験・スキル
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- 撹拌槽・撹拌翼の基本設計、撹拌槽の実験
- 撹拌槽・撹拌翼の流動解析(CFD)
- 数値シミュレーション
- 志望動機
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前職は、機械メーカーで攪拌槽の開発・設計を担当していました。攪拌槽は化学プラントにおける主力装置の1つですが、他の工程や装置と密接な関係があります。そこでもっと広い視野で開発に取り組みたいという気持ちが強くなり、工程全体の設計ができる化学メーカーへの転職を考えました。当時付き合いのあった化学メーカーのうち、エンジニアの印象が一番よかったのが東ソー。それが入社の決め手でした。
エンジニアリング部や研究所からの依頼をもとに、新規プラントの設計や既存装置の改善に携わる。
私が所属する生産技術室では、製造部や研究所からの依頼をもとに、新規プラントの設計や既存装置の改善を行っています。たとえば新規プラントの場合、製造部などが立てた計画に基づいて、プラント全体の設計を行い、予算や工程を管理しています。前職で担当していた攪拌槽を例にあげると、原料の仕込み量、反応温度、反応時間などの運転条件を決めて混合性や伝熱の評価までを自分たちで実施し、機械的強度や構造の詳細設計はメーカーに依頼するという感じです。現在携わっている開発の1つに難燃剤原料製造プラントの能力増強があります。新規プラントを丸ごと開発・設計するという大プロジェクト。また、南陽事業所内にある発電所のCO₂削減プロジェクトにも携わっています。
前職で担当していた攪拌槽の設計や流動解析などの知識は、現在の仕事でもそのまま活かせています。また、前職では客先でのプレゼンや学会発表など社外で発表する機会が多く、その経験も大いに役立っています。東ソーに入社した当初は攪拌槽などの装置に携わることが多かったのですが、経験を積むとともに、担当する分野も任される業務も幅がどんどん広がってきました。

多様な人材が活躍できる風通しがよく伸び伸びした環境がある。
入社3年目に担当したポリマー製造プラントの生産効率化プロジェクトが印象に残っています。一般的に、化学プラントの能力増強では新規の設備投資が必要となります。しかしこの開発では、運転条件を改善することによって、設備投資なしで約1割の生産量増加を実現できました。プロジェクトのきっかけは、現場の運転員からの改善提案。そのアイデアをもとにシミュレーションを行い、運転条件を決定しました。さらには現場でテストを行い、改善を重ねました。製造部門と研究開発部門、そして私たち生産技術室が一体となって取り組めたからこそ成し得たプロジェクトで、印象的でした。
私がいる南陽事業所は、東ソーの主要生産拠点。自分たちが開発したプラントや装置が稼働する様子を目の当たりすることができます。これもまた、東ソーならではの魅力。時には自分が手がけた装置に不具合が起こり対応に奔走することもありますが、それもやりがいの1つだと思っています。

プラントの安全安定運転を目指した先に、東ソーの社風を感じる。
細かいところまで妥協せず検討するのが、社風であり強みであると感じています。東ソーの事業の根幹は苛性や塩素、塩酸のような腐食性が高く取り扱いが難しい化学物質。そのため、プラントをより安全安定に運転するため検討を重ねてきた結果、生まれた社風だと思います。
生産技術室では、若手のエンジニアが年々増えています。また、キャリア採用の技術者も増えて、新卒・キャリアといったバックボーンを意識することなくみんな伸び伸びと働いています。私自身、開発グループの取りまとめを任される機会も増え、今後はマネジメントなどのスキルも高めていきたいと思っています。
東ソーは福利厚生制度も整っているように感じます。南陽事業所に来て驚いたのは独身寮が充実していること。そんな私も今は結婚もして一児の父となりました。子どもが急に熱を出した時なども気兼ねなく休んだりでき、ワークライフバランスよく働いています。




