経歴
2007年〜2010年
電機メーカー
2011年〜2018年
電子部品メーカー
2018年〜2021年
装置メーカー
2022年〜
東ソー
経験・スキル
  • 基本情報技術者試験資格
  • 電気設計
  • 基板・回路設計
  • 解析・評価技術
  • ディスコン対応
志望動機

転職の希望条件は「人を助ける、役に立つ装置」の電気設計に携われることでした。東ソーは医療機器メーカーであり、化学系測定器のメーカーでもあるため、希望する条件に一致しました。加えて、これまで経験のない「化学と電気が交わる技術」に触れられることにも魅力を感じました。

これまでに多種多様な製品と企業文化に触れてきたことが強みに。

私は大学卒業後、技術者派遣の会社に就職し、複数の企業で電気関連の業務に携わってきました。大手電機メーカーでは海外向けDVDレコーダーのEMC対策を。電子部品メーカーでは半導体の評価に加え、評価基板とFPGAやVC++を使用した評価ソフトの設計などを。そして装置メーカーでは既存製品のディスコン対応や航空機制御部のメインの基板、FPGAの設計などを担当しました。電気設計という一本の軸を通しつつ、一つの会社に在籍していては経験できない多種多様な製品と企業文化に触れられたことが私の強みであり、特徴だと自負しています。転職に際して重視したのは「人を助ける、役に立つ装置」の電気設計に携われることでした。現在は遺伝子検査機器や高速液体クロマトグラフィーの装置設計などを行うバイオサイエンス事業部に所属し、私は主に自動グリコヘモグロビン分析計の電気設計を担当しています。

チャレンジを後押しする企業風土。

自動グリコヘモグロビン分析計は糖尿病の診断や血糖コントロールの指標として用いられるヘモグロビンA1cを高精度に測定する機器で、医療現場や研究所になくてはならない装置のひとつです。その中で私は、従来機に替わる新型モデルの開発に携わっています。チームはソフトウェアやメカトロニクスなど十数名の技術者で構成されていますが、電気設計担当は私一人だけです。そのため部品選定から基板・回路設計、ケーブル設計、FPGA設計まですべてを任されており、とても大きな裁量権を持って電気設計に取り組んでいます。派遣技術者時代はやはり一定の制限がありましたが、東ソーでは私の提案が新機能として採用されることもあり、自分の持てる力を十分に発揮できていると感じます。こうした裁量権の大きさ、自由度の高さ、チャレンジを後押しする企業文化は、私が在籍した複数の企業と比較してもずば抜けており、これが東ソーの強みなのだと実感しています。自身の経験やスキルに基づく提案が受け入れられる風土は、転職者にとって非常に好ましいものです。

役割や担当に縛られず意見交換も。

電気設計の仕事の面白さは「自分が思い描いた通りに動く」ことです。課題にぶつかり、試行錯誤を重ね、ブレイクスルーしたときの喜びは例えようもないほど大きなものです。しかし、出口の見えない袋小路に迷い込んだときは他者の視点、異なる発想が解決の糸口になることも少なくありません。私の場合、チームや部署の垣根を越えて広くアドバイスを求めます。同様に別装置の電気設計者に技術的なフォローを求められることも多く、こうした技術者同士の交流の広さも東ソーの特徴だと思います。また技術面に限らず、部署の運用や業務の管理、若手育成など日々の業務改善について気づきがあれば提案し、採用されることも多く、役割分担や担当業務に縛られない点も東ソーらしさかもしれません。転職には概ね満足していますが、不満点を挙げるなら「時間外労働の削減」「ワークライフ・バランス」を重視し、徹底しているので、会社に居られる時間が減ってしまうことでしょうか。設計&技術が好きで没頭したい自分としては、ちょっと残念です。その代わりに、これまで取れなかった運動に時間を割り当て、健康になりました。