Who We Are
はじめに知る、東ソー

東ソーの強みとは何ですか?
経営の基盤となる「チェーン事業」と、先端的な技術や製品を扱う「先端事業」の
					
二軸体制により、高い製品シェアと安定した成長を実現している点が強みです。
				
							チェーン事業の強み
							
底堅い需要と収益力
						
- 社会生活に不可欠な基礎化学品は、長期的に底堅い需要が見込まれる
- 高度に統合されたプロダクトチェーンで原燃料のロスなく高効率な生産が可能
- 塩素を原料にした参入障壁の高いユニークな誘導品を多数保有
							先端事業の強み
							
高い成長性と収益力
						
- 長年にわたる技術蓄積と顧客要望への対応実績を背景とした強固な顧客基盤
- 成長性が高く、サプライヤー変更の少ない医薬・半導体業界で強固なポジションを確立
- チェーン事業のインフラ・原料等の有効活用による収益性向上
				二軸体制により、高い製品シェアと
				安定した成長を実現。
			
さらに、日本最大級の化学工場により、幅広い製品を安定して供給。
						山口県にある南陽事業所は、東京ドーム約62個分の敷地面積を誇る「日本最大級の化学工場」です。3km×2kmもの広大な敷地には、東ソーの礎であるクロル・アルカリ事業に欠かせない原塩や、自家発電設備の燃料として使用される石炭が山のように積み上げられています。
						
また、こうした原材料・燃料を船で運び入れる大型港湾設備も充実しており、5万トンクラスの船舶が接岸可能です。年間で1,000万トン超の原燃料が海外から海上輸送されるなど、充実したインフラを備えています。
					

具体的にどのような事業を展開していますか?
コアとなる3つの事業を展開しており、様々な素材や技術を用いて、
					
人々の生活を豊かにする製品づくりに取り組んでいます。
- クロル・アルカリ事業
- 
						  - ウレタン
- セメント
 
- 石油化学事業
- 
						  - オレフィン
- ポリマー
 
- 機能商品事業
- 
						  - 有機化成品
- バイオサイエンス
- 高機能材料
 
どのような社会課題を解決しているんですか?
東ソーが向き合うものは「産業全体を支える」「地球環境」「人々のより良い生活の実現」など
					
私たちの生活を根底から支えるため、化学の力を応用し、日々社会に向き合っています。
産業を支える
苛性ソーダ

塩の電気分解によって得られる代表的なアルカリ製品で、化学繊維、紙・パルプ、無機化学など、幅広い分野で使用されています。東ソーには、年間131万トンの苛性ソーダ生産能力があり、国内No.1の地位を築いています。
CSM

過酷な使用環境に耐え得る諸特性を有すると共に、鮮やかな着色もできる優れた特殊合成ゴム。エスカレーターの手すり、自動車用ホース、屋外の防水シートをはじめ救命用ゴムボート、ライフジャケットなど日常用品に幅広く使用されています。
塩化ビニル
樹脂
						
電線や電源コード、パイプから建物のサイディング材、新幹線の床材まで、あらゆるものを支えています。塩化ビニル樹脂の原料となる塩ビモノマーの国内生産能力は、年間110万トンで苛性ソーダとともに国内No.1となっています。
地球環境を守る
EVA
(エチレン酢酸
ビニル共重合体)
						
太陽光封止膜用で国内シェアNo.1製品。ゴム弾性と優れた低温特性、耐候性をもつ樹脂で、柔軟性のあるフィルム、成形品のほか、接着性を応用したラミネート、インキ改質剤など多くの用途に利用されています。
ゼオライト

吸着性能、触媒性能、イオン交換性といった特徴的な機能を有しているゼオライト。幅広くラインアップしており、自動車排ガス用触媒、石油精製触媒、VOC(揮発性有機化合物)の濃縮回収など、世界の環境改善や快適な生活空間作りに貢献しています。
より良い生活を実現する
バイオ
サイエンス
分野
						
機能商品事業であるバイオサイエンス分野では、カラム、分離剤をはじめとする「計測分野」と、免疫診断、遺伝子検査を中心とした「診断分野」で事業展開。それぞれ特徴ある技術をもとに製品のラインアップを拡充し、海外にも販売拠点を設けてグローバルに事業展開しています。
ジルコニア
粉末
						
光ファイバーの接続部品、粉砕ボールのみならず、燃料電池材料や審美性に優れる歯科材料、高級装飾品などに用いられ、東ソーのジルコニア粉末は世界生産能力でシェアNo.1の地位を築いています。
今後の新しい取り組みについて教えてください。
しあわせな未来を化学するために、
					
常に新しい取り組みを探求し続けています。
産官学協働で取り組む
						
プラスチックフィルムの
						
リサイクル技術
				
				 
				
					東ソーが産官学協働で取り組む「多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「廃プラスチックを効率的に化学品原料として活用するためのケミカルリサイクル技術の開発」委託事業に採択されました。
					
この技術は、包装・容器に多く使用されている多層プラスチックを高温高圧水中で処理することにより、特定のプラスチック成分のみを原料にまで分解して、得られた原料と単離されたプラスチックの双方を再利用するもの。食品等で汚染されたプラスチックごみをそのまま処理できる可能性を有しており、一般ごみのリサイクル率向上に寄与することが期待されています。
				
革新的なCO₂分離回収技術で
						
地球規模の気候変動問題に挑む
				
				 
				
					東ソーが九州大学と協働で進める「革新的CO₂分離膜による省エネルギーCO₂分離回収技術の研究開発」。これは、アルカノールアミンを高分子マトリックスに担持した高分子膜を用いたCO₂分離中空糸膜モジュールに関するもので、高純度のCO₂を分離回収することが可能となります。
					
東ソーでは産学連携により、この中空糸膜モジュールを用いた省エネルギー型の石炭火力発電の排ガス中からのCO₂分離回収技術の確立を目指しており、気候変動問題に関わる温室効果ガス排出量削減につなげたいと考えています。
				
新型コロナウイルス検査試薬の
						
販売に貢献
				
				 
				
					東ソーのバイオサイエンス事業の一翼を担う遺伝子検査システムは、「迅速」「簡便」「小型」を特長としていますが、そのシステムを利用した新型コロナウイルスの検査試薬「TRCReady® SARS-CoV-2」を体外診断用医薬品として、2020年8月7日に販売開始しました。
					
これを使用することで、高感度かつ簡便な操作で、約40分程度で新型コロナウイルスを検出することが可能。検査作業の効率化を促進し、医療・検査従事者の作業負担を大幅に軽減します。また小型装置であることから、より多くの医療機関・検査施設に設置しやすく、新型コロナウイルスの感染拡大防止や検査体制の拡充にも貢献できるものと考えています。
				
がん転移の研究進展を加速する
						
血中異常細胞の解析受託事業
				
				 
				
					東ソーでは、血中に存在する異常細胞を検出し、がん関連遺伝子の変異を解析する技術を確立。解析結果の研究活用を目的とする研究機関や製薬企業向けの細胞解析受託事業を、(株)東ソー分析センターにおいてスタートしています。
					
この技術を使ったヒト肺腺がん細胞株を添加したモデル検体による解析試験では、添加がん細胞の80%以上を異常細胞として検出。また、がん関連遺伝子の変異解析では、回収した異常細胞について50種類のがん関連遺伝子の変異の有無が解析可能です。
					
東ソーでは今後も多様な細胞や分子を分離・検出する技術の確立を進め、診断・ヘルスケア分野での応用展開を通して人々の健康的な生活の実現に貢献していきます。