2005.01.04

ニュースリリース

社長年頭挨拶(1月4日、東ソー本社での年頭訓話から抜粋)

あけましておめでとう。皆さんや、皆さんのご家族にとって、今年も幸多い年でありますよう願っております。
 
当社の今期の業績は大幅な増収増益による最高益更新が見込まれているが、原油価格高止まり、円高、アジア・中国市場の動向など先行き不安要因も多い。厳冬近しと考え、安心することなく、どんな状況下であろうと最低限の利益を確保できる様に、日常業務の再点検を継続的に実施して欲しい。そして再び訪れるであろうアゲインストの嵐の中でも利益レベルを降下させないための方策を検討しておいてもらいたい。

当社の経営課題としては、まず自己資本比率の改善が急務となっている。その実現のためには1期間利益のレベルを上げて借入金を返済すること、2設備投資等の資金投入は、確実に所期の効果を上げること、3資産を圧縮して資産の有効活用を図ることを実施し、早期に30%以上を達成し、中期的には40%にしたいと考えている。

 目標とする企業イメージとして「進化する企業」を掲げている。1過去3年間に実施した施策である新規フル連結会社の売上高、2同プラント新増設・新商品上市の売上高、3同顕著な省コスト、新技術による能力アップに、4当年度に撤退・売却した事業の売上高の総和(シグマ)が、連結売上高の何%になっているのかを「進化指標」として定義している。この「進化指標」は、2002年度は33%、2003年度は16%となっている。現在着手している一酸化炭素、アニリン、第三塩ビモノマーなど約500億円の増強投資完工後の進化指標は20%を超えることとなるが、今後もこの水準を常にキープすることを目標としたいと考えているので、大いに知恵を出して戴きたい。

 今年は乙酉(きのととり)。草木の芽が曲がりくねっている様を表わした象形文字の『乙(きのと)』に組み合わされる『酉(とり)』は酒を熟成させる甕(かめ)が原義という。昨年達成した最高益の芽を大切にして、東ソーの成長を目指し、東ソー七十年の歴史に創造的な一年を加えるべく、今年一年元気に頑張ろう。