1998.08.06

ニュースリリース

四日市事業所のスチレンモノマープラント休止について

東ソーは、四日市事業所におけるスチレンモノマープラントの操業を本年9月末を目途に休止する。

 東ソーのスチレンモノマー事業は、71年、大日本インキ化学工業、協和発酵工業、日立化成工業とともに設立した中部ケミカルにおいて、年産8万トンの生産能力を有するスチレンモノマープラントの建設に着手、72年から商業生産を開始した。78年の新大協和石油化学と中部ケミカルの合併、90年の東ソーと新大協和石油化学の合併により同事業は東ソーへと引き継がれた。その間デボトルネッキング(手直し増強)を行い、現在の生産能力は年産13万トン。

 近年、アジア各国ではスチレンモノマープラントの新増設が相次ぎ、また、経済混乱の影響などで需給バランスが崩れ、市況は大幅に下落している。この状況下で、東ソーはプラントの省力化や物流の合理化などコスト削減を進めてきた。しかし、当面は事業収益改善の可能性が極めて困難であると判断、今回の決定に至った。

 なお、大分にある新日鐵化学との合弁会社である日本スチレンモノマー(年産能力23万2千トン、東ソー出資比率35%、年間引き取り量 約8万トン)での事業は引き続き継続する。

《休止対象設備》
・スチレンモノマー設備 年産能力 13万トン
・合成エチルベンゼン設備 年産能力 10万トン
・分留エチルベンゼン設備 年産能力  4万5千トン