1997.10.02

ニュースリリース

「臭素科学・環境フォーラム」の設立について

臭素科学・環境フォーラム
日本代表:東ソー株式会社

「臭素科学・環境フォーラム」の設立について

アルべマール(米国)、デッドシー・ブロミン・グループ(イスラエル)、グレート・レイクス・ケミカル(米国)、エルフ・アトケム(フランス)、及び東ソーの世界主要臭素メーカー5社は、本日、「臭素科学・環境フォーラム(BSEF;Bromine Science and Environmental Forum)」を設立、臭素や難燃剤をはじめとする臭素化合物の研究を行い、それらに関する正しい知識を提供していく。

 臭素は有機中間体、無機薬品、写真感光材料、染料、医・農薬、難燃剤などの原料として使用されているが、ここ数年、一部の臭素関連製品に関し、環境や健康への影響に対する懸念がとりざたされている。
 これに対し、BSEFは十分な科学的知見を取り揃え、正確な情報を政府の政策決定者、ユーザー、消費者団体等へ提供していく。合わせてインターネットを介しての情報提供やユーザーと協力しながら製品の安全使用や環境、健康の保護を確実なものとするための教育、さらには日本、韓国、台湾をはじめ世界各国でのセミナーも開催していく予定。
 また、臭素関連製品の中でも、臭素系難燃剤は防炎作用が高くかつ経済的なため電気・電子機器などに幅広く使われているが、ヨーロッパの一部の国で見られるエコラベル運動のように、正確な情報の欠如から使用が問題視されているケースもでてきている。BSEFは日本のFRCJ(日本難燃剤協会)、米国のBFRIP、ヨーロッパのEBFRIPなど既に活動している難燃剤工業会とも連携し、臭素系難燃剤の安全な取り扱いと使用を最重要テーマのひとつとして取り上げていく。

 BSEFは臭素関連製品について関心のあるすべての利害関係団体と協力的に活動を行いながら、社会に有用な臭素関連製品を広く普及させていく。

BSEF代表: マイケル・スピーゲルスタイン(デッド・シー・ブロミン・グループ)
TEL +972-7-62-29-7828(イスラエル)
BSEF日本代表: 小山清孝(東ソー)
TEL 03-3585-0952
BSEF事務局: ローリー・マックラーレン(ロビンソン・リントン・アソシエーツ)
TEL +32-2-376-6454(ベルギー)