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臭素に関わる歴史的資料の「化学遺産」認定
国内最大の臭素メーカーである東ソーが所蔵する臭素に関わる資料が、資源に乏しい日本における臭素製造の歴史を現代に伝える貴重な資料であるとして、公益社団法人日本化学会より「第12回化学遺産」として認定されました。
臭素分離濃縮装置の竹の充填材、臭素製造設備修理時のアルバム、磁製臭素容器、磁製臭素容器の図面が認定対象になりました。なお、認定化学遺産第056号「苦汁・海水を原料とする臭素製造設備と磁製容器」としてグループ会社のマナック(株)が所蔵する臭素蒸留塔および磁製容器も同時に化学遺産に認定されています。
ESG投資インデックス
東ソーは、2021年9月末現在、下記のESG投資インデックスに採用されています。
FTSE4Good Index Series
ロンドン証券取引所グループのFTSE Russell社が開発・提供する株式指数で、世界の主要企業を対象にESG(環境、社会、ガバナンス)について優れた対応を行っている企業のパフォーマンスを評価しています。
FTSE Blossom Japan Index
ロンドン証券取引所グループのFTSE Russell社が開発・提供する株式指数で、ESGの観点から優れた対応を行っている日本企業のパフォーマンスを評価しています。なお、このインデックスは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のESG指数に選定されています。
S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社と日本取引所グループが共同で開発した指数で、TOPIXの構成銘柄を対象に、環境情報の開示状況、炭素効率性(売上高当たり炭素排出量)をもとに、構成銘柄のウエイトを決定しています。なお、このインデックスは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のグローバル環境株式指数に選定されています。
SOMPOサステナビリティ・インデックス
SOMPOアセットマネジメント株式会社が運用する「SOMPOサステナビリティ・インデックス」は、ESGの評価が高い企業に幅広く投資する、年金基金・機関投資家向けの「サステナブル運用」に活用されています。
主な社外評価
CDP2020 気候変動で「A-」、水セキュリティで「B-」を取得
CDPが実施した2020年度の調査において、気候変動では2年連続「A-」を取得し、水セキュリティ(2020年度初回答)では「B-」を取得しました。
CDPは、世界の企業に対して、環境戦略や温室効果ガス排出量、取水・廃水の管理、森林資源管理などに関する質問を提示し、その回答を分析・評価している機関です。
EcoVadis社のサステナビリティ評価で「シルバー」を取得
東ソーは、フランスのEcoVadis社のサステナビリティ評価において「シルバー」を取得しました。
EcoVadisのサステナビリティ評価は「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野で包括的に行われます。「シルバー」は対象企業約75,000の上位25%の企業に与えられます(2020年発効スコアカード基準)。
東ソーは、2020年評価において「環境」と「労働と人権」が高い評価を受け、上位21%に入る評価を得ました。
健康経営優良法人2021認定
東ソーは2021年3月に「健康経営優良法人2021」の認定を2年連続で取得しました。
これは経済産業省が、健康経営に取り組む優良な法人を評価し顕彰する制度です。従業員の心身の健康づくりをサポートするため「体力づくり」「生活習慣の改善」「メンタルヘルス」を3本柱として掲げ、さまざまな取り組みを展開しており、その結果が評価されました。
その他表彰
微細組織制御ジルコニアの事業化と新展開で「市村産業賞功績賞」受賞
東ソーは、ジルコニア関連事業で公益財団法人市村清新技術財団より「第53回市村産業賞功績賞」を受賞しました。受賞テーマは「革新技術による微細組織制御ジルコニアの事業化と新展開」です。
市村産業賞は、日本の科学技術の進歩、産業の発展に顕著な成果をあげ、産業分野の進展に多大な貢献・功績のあった研究・技術者を表彰する伝統と権威のある賞です。東ソーの長年にわたるジルコニアの技術開発および事業化の進展と将来性が高く評価され、受賞に至りました。
卵巣がん血液検査の体外診断用医薬品に関する「研究開発功績賞」受賞
プロテオーム(生体内で合成されている全たんぱく質)解析による新規腫瘍マーカーの国内初の上市を成し遂げた功績として、日本プロテオーム学会より「令和2年度研究開発功績賞」を受賞しました。
東ソーは、横浜市立大学と共同で、プロテオーム解析による新規診断マーカー探索研究を行っており、その成果として2020年6月に卵巣がん血液検査に使用する新規の体外診断用医薬品Eテスト「TOSOH」Ⅱ(TFPI2)の製造販売承認を取得し、2021年7月より販売を開始しました。
インテルコーポレーションより「PQS賞」受賞
Tosoh Quartz, Inc.とTosoh SMD, Inc.の2社が、インテルコーポレーションから「2020年PQS(プリファード・クオリティー・サプライヤー)賞」を受賞しました。
この賞は、インテルコーポレーションがその絶え間ない卓越性への追求と確固としたプロフェッショナリズムを備えた事業活動を行う企業を表彰するものです。品質、コスト、供給体制、技術力、カスタマー・サービス、労働および倫理要件、環境面でのサステナビリティに対して、重点的かつ献身的な取り組みが評価されました。
なお、Tosoh Quartz, Inc.は10年連続、Tosoh SMD, Inc.は6度目の受賞となります。
防災技能コンテストで「消防庁長官賞」受賞
南陽事業所防災センターは、総務省消防庁が主催する「石油コンビナート等における自衛防災組織の技能コンテスト(防災技能コンテスト)」において消防庁長官賞を受賞し、5年連続の入賞となりました。
全国のコンビナート各社から31組が参加するなか、日頃の鍛錬の成果を十分に発揮し、その技能が優秀であるとの評価をいただきました。
KIEP'Sによる環境ボランティア活動の表彰
KIEP'S(霞ヶ浦地区環境行動推進協議会)※では、毎年、霞ヶ浦地区ふ頭統合清掃、高松海岸清掃、里山保全活動などの環境ボランティア活動を実施しています。長年にわたる活動実績が評価され、環境大臣賞「地域環境美化功労者表彰」および国土交通省中部地方整備局長より海事関係功労者「海をきれいにするための一般協力者の奉仕活動表彰」を受賞しました。
- 地球温暖化防止活動を行っている四日市市霞島のコンビナート企業と港運会社の集まり
東ソー80年史が「優秀会社史賞特別賞」受賞
2015年の創立80周年を機に、2018年に発行した社史「東ソー80年史」が、財団法人日本経営史研究所より優れた会社史に送られる「優秀会社史賞特別賞」を受賞しました。
「東ソー80年史」は、本編、グループ会社編、資料編の3冊構成で、本編はテーマごとに見開きでまとめられています。構成のユニークさや社内向けにターゲットを絞り読みやすさを追求したことが高く評価され、受賞に至りました。
イニシアチブへの参画
国連グローバル・コンパクト
東ソーは、続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに各企業・団体が自発的に取り組む「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に2019年から参加しています。UNGCに署名する企業・団体は、人権の保護、不当な労働の排除、環境への対応、そして腐敗の防止に関わる10の原則に賛同する企業トップ自らのコミットメントのもとに、その実現に向けて努力を継続することが求められます。
また、2020年9月には「A Statement from Business Leaders for Renewed Global Cooperation(より良い世界のビジネスのもとに結束を。新たなグローバル協調のためのビジネスリーダーの声明)」の趣旨に賛同し、署名をしています。
なお東ソーは、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン主催の各種分科会にも参加し、グローバルな視点での取り組みを推進しています。
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)は、企業の気候関連リスク、機会を理解するうえで有用な情報開示の枠組みを策定することを目的に、金融安定理事会により設置された組織です。2017年6月に、情報開示の推奨項目に関わる提言を公表しています。東ソーは、2019年11月、TCFD提言への賛同を表明しました。今後、提言に沿い、グループの取り組みに関する情報開示を進めていきます。
「チャレンジ・ゼロ」宣言
「チャレンジ・ゼロ(チャレンジネット・ゼロカーボンイノベーション)」は、パリ協定の趣旨である「脱炭素社会」の実現に向けたイノベーションを促進するイニシアチブです。東ソーは、経団連の「チャレンジ・ゼロ」宣言に賛同し、取り組み内容の公表を行っています。
生物多様性民間参画パートナーシップ
東ソーは「日本経団連生物多様性宣言」行動指針の趣旨に賛同し、2018年12月に経団連自然保護協議会が事務局を務める「生物多様性民間参画パートナーシップ」に参画しました。これは、日本経団連、日本商工会議所、経済同友会が共同して、生物多様性への民間事業者の取り組みを促進することを目的として設立したものです。
海洋プラスチック問題対応協議会(JaIME)
日本の化学企業・団体が参画し、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法で評価した各種リサイクル手法の環境負荷を国内外に発信しています。東ソーは、発起人として参画し、海洋プラスチックの発生源、影響についての研究を進めています。
クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)
地球規模の課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、プラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進し、業種を超えた幅広い関係者の連携を強めイノベーションを加速するために設立されたプラットフォームです。
仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進
東ソーは、従業員が仕事と介護を両立し、安心して働き続けることができる環境づくりを目指し、両立支援制度の整備・拡充に取り組んでいます。厚生労働省より「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進のためのシンボルマーク(愛称:トモニン)を取得しています。
「ホワイト物流」推進運動
ホワイト物流とは、近年のトラック運転者不足の深刻化などを受けて、国民生活や産業活動に不可欠な物流を今後も持続的・安定的に確保していくために、トラック輸送の生産性向上や物流の効率化、女性や高齢の運転者も働きやすい「ホワイト」な労働環境の実現を目指す運動です。東ソーは、2019年9月にホワイト物流の趣旨に賛同し「自主行動宣言」を宣言しました。