基本的な考え方
東ソーは、事業活動を通じて地域社会の発展に貢献することで、社会との共存・共栄を目指しています。そのために、国内外の各地域において、地域社会との対話の機会を積極的に設け、良好な信頼関係の構築に努めています。
地域との共存
事業所近隣地域とのコミュニケーション
東ソーの各事業所では、環境保全や保安防災、安全対策などについて行政や地域住民の皆さまとの意見交換の場を定期的に設けています。
事業活動や取り組みを紹介するだけでなく、東ソーに対して日頃から感じていることや要望などを聞くことで、今後の活動改善につなげています。今後も地域の皆さまとの対話を通じ交流を深め、安全・安心で信頼される企業を目指していきます。
なお、2022年度は事業所、研究所において、953人の見学者を受け入れました。
- 第13回山口東地区地域対話(南陽地区)
- 令和4年度第1回霞ヶ浦地域公災害防止協議会(四日市地区)
事業所見学者数
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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見学者 | 548 | 870 | 953 |
地域イベントへの参加
地域の皆さまから「東ソーグループは開かれた企業」であることをご理解いただくため、従業員が地域の皆さまと直接触れ合い、信頼関係を高めていくことを大切にしています。各地域のイベントにも積極的に参加し、対話や交流を実践し相互理解を深めています。
新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったイベントも多くありましたが、これからも、地域と東ソーグループがともに持続的発展を遂げられるように活動を続けていきます。
地域への協力
南陽事業所では、地元の社会福祉施設や赤い羽根共同募金へ寄付を行っています。施設の運営や地域の社会福祉に役立てていただけるよう、毎年継続して活動しています。
その他にも、ペットボトルキャップで子どもたちの命を救う取り組みに賛同しています。このキャップの売却収益は自治体を通じて、発展途上国の子どもたちがポリオワクチンなどを摂取する費用に充てられています。2022年度で累計約4,500kg、ポリオワクチン換算で約2,000人分に達しました。今後も継続してキャップ回収活動を行い、支援していきます。
また、商工会議所主催の夏休み親子産業観光ツアーが3年ぶりに開催され、地域の皆さまと見学を通して交流を深めました。
加えて、第12回東ソーグループ夏休み子ども劇場を実施しました。この取り組みは、子どもたちの健康な心と豊かな感性を育むための一助として映画を観る機会を無償で提供しています。全8回の上映を行い、750人が来場しました。
- 社会福祉法人 つくし園への寄付
- 赤い羽根共同募金への寄付
- ペットボトルキャップ回収支援事業に協力
- 夏休み親子産業観光ツアー
- 第12回東ソーグループ夏休み子ども劇場
四日市事業所では、三重県が運営する三重県食品提供システム「みえ~る」に提供者の登録を行い、災害時非常食を出品しました。「みえ~る」は、企業・団体などが無償提供する食品と、フードバンク活動団体や子ども食堂団体などの受け取り先との情報共有をWebで行うシステムです。これまで災害時非常食は、社内での引き取り希望分以外は廃棄していましたが、「みえ~る」を利用することで、支援が必要な方へ渡すことができました。今回は四日市福祉協議会が受け取り先になり、生活困窮者への支援をするとともに、食品ロス削減にもつながりました。その他にも労働組合の活動のひとつとして、不要となった文房具、おもちゃ、生活用品などを集めて、生活に役立ててもらえるようにひとり親家族に支援しました。
- 四日市社会福祉協議会へ非常食を提供
- ひとり親家族への支援
- 感謝状(三重県食品提供システム「みえ~る」の活用)
地域清掃ボランティア
各事業所、研究所の周辺地域や地域の花火大会などが終わった後のイベント会場などを清掃しています。南陽事業所では、地域住民が快く歩道や公園を利用してもらえることを願いクリーンアップ・マイ・NANYOを毎年開催しています。2022年度は、「TOSOH PARK 永源山」を主体に開催し、約300人の参加がありました。新型コロナウイルス感染対策実施の下、公園内を5区画に分かれて清掃活動を実施しました。四日市事業所では、2年ぶりに東ソークリーンアップウォーキングを開催しました。1時間ほどの清掃活動で主に飲料缶や可燃ゴミなど130kgを回収しました。清掃活動をするだけではなく、目的や意義を明確にし、従業員の意識改革にも取り組んでいきます。
- クリーンアップ・マイ・NANYO(南陽地区)
- 東ソークリーンアップウォーキング(四日市地区)
次世代育成
社会見学会
子どもたちに化学の楽しさや化学産業に興味を持ってもらうことを目的に、さまざまな活動を行っています。
地域の小・中学生を対象とした社会見学会の受け入れを行い、東ソーグループと地域との関わりを学んでもらうほか、ものづくりへの親しみや楽しさを感じてもらえる場を提供しています。
南陽事業所では、近隣の中学校に対し、職場体験学習を行いました。事業所見学、ビジネスマナーや教育研修センターでの危険体感訓練などを通して、「職場」を体験するとともに東ソーを知ってもらうことができました。
- 桜木小学校事業所見学会(南陽地区)
- 今宿小学校事業所見学会(南陽地区)
- 住吉中学校、菊川中学校職場体験学習(南陽地区)
出前授業
東ソーでは、地域の小・中学校などを訪問し、出前授業を行っています。事業所の概要や地域との連携事業などについて説明し、東ソーについての理解を深めてもらいました。
四日市事業所では、四日市市教育委員会が主催する「四日市子ども科学セミナー」が開催され、実験・体験コーナーを担当し、バスボムづくりの体験講座を行いました。子どもたちは笑顔で取り組み「楽しかった」「家でもつくりたい」などの感想が得られ、これらの体験を通じて化学を身近に感じてもらうことができました。
- 暁中学校出前授業(四日市地区)
- 四日市子ども科学セミナー(四日市地区)
TRY!活動
南陽事業所では、地域の子どもたちが化学に興味を持ってもらえるよう、TRY!※メンバーによる化学実験などのさまざまな活動を行っています。2022年度は、3年ぶりに夏休みジュニア科学教室が開催され、山口県内各地の小・中学生と科学実験を行いました。備長炭を使った「電池づくり」と自転車と発電装置を使った「自転車発電実験」を体験し、実験に成功して喜んでいる姿が見られました。今後も地域に、より一層の貢献ができるよう取り組みを進めて行きます。
- Tosoh Responsible Care Youth。若手メンバーの自主的なRC活動グループ。
- 夏休みジュニア科学教室
- 富田東小学校出前授業
- 合同清掃活動(TOSOH PARK 永源山)
2022年度 活動実績
出展 | 実施日 | 活動テーマ | 活動内容 |
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夏休みジュニア科学教室 | 7/31 | 備長炭を使った電池づくりと自転車と発電装置を使った自転車発電実験 |
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富田東小学校での出前授業 (小学校4年生を対象にした出前授業) |
11/25 | スーパーボールづくりとペーパークロマトグラフィー実験 |
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南陽工業高校、新南陽高校との合同清掃活動 | 12/12 | TOSOH PARK 永源山内の落ち葉拾い、腐葉土づくり |
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LET'S活動
四日市事業所では、地域の子どもたちが化学に興味を持ってもらえるよう、LET'S※メンバーによる化学実験などのさまざまな活動を行っています。2022年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、活動ができませんでしたが、収束後には地域の皆さまと多く触れ合うことができることを願い、さまざまな計画を立てています。
- Local Education with Tosoh's 。地域貢献を目的とした若手メンバーの自主的な活動グループ。
石英ガラス製結晶モデルを贈呈
東ソー・エスジーエムでは、石英ガラスの端材で制作した「結晶形態モデル」を山口県周南市および下松市の県立高校8校と徳山高専に化学の教材として贈呈しました。
結晶のミクロな世界をより身近に感じ、理解を深めてもらえることを期待しています。
- 南陽工業高校での贈呈式
- 結晶モデル一式
スポーツ大会
南陽事業所では、スポーツを通じて、地域とともに子どもたちの健全な育成を目指す目的で、野球大会とサッカー大会を開催しています。
- 第15回東ソー杯周南市学童軟式野球大会
- 第26回東ソーカップサッカー大会
東ソー奨学会
当会は、社会奉仕の一端として、社会を構成する優れた人材を育て、健全な社会全般の繁栄に寄与したいという東洋曹達工業(当時)の社長の想いから、昭和34年(1959年)に設立されました。
現在は、公益財団法人として「一般有為の子弟のうち、学術優秀、品行方正、身体強健でありながら、経済的理由により修学が困難な者に対し、奨学援護を行い、もって社会有用の人材を育成する」という目的のもと、奨学金の貸与事業を行っています。これまで60年以上にわたり、延べ約2,000人の学生を支援しています。
世界での活動
台湾
Tosoh Quartz Co., Ltd.(Taiwan)では、創立22周年の記念に合わせ、社会貢献活動の一環として、相互扶助を目的に科学園区会社周囲の公共エリアの清掃を実施しました。
取引先とも共同参画という形で協力し活動を進めており、本活動はISO45001の健康促進活動のひとつとして、清掃活動をしながら健康の促進にも寄与しています。
- 清掃活動の様子