特集2 東ソー・ファインケム株式会社 ~有機ファイン関連の3社がひとつに~

特長ある技術を融合し、新しい価値の創出に挑む

東ソーグループの有機ファイン分野の力を合わせ、シナジーを最大化する

2017年10月、東ソーグループの有機ファイン分野の3社(東ソー・ファインケム、東ソー有機化学、東ソー・エフテック)が合併し、新生「東ソー・ファインケム」が誕生しました。有機ファイン分野の技術力を融合し、新たな機能性材料を創出して持続的な成長を遂げることが合併の大きな目的です。また、生産設備の有効活用、顧客ニーズへの多面的な対応などを通じて、高収益・開発型ファインケミカルメーカーを目指します。

合併に先立ち、3社ではシナジーを発揮できる製品、生産設備の相互活用、効率的な組織などの検討を進めてきました。また、各種イベントも3社合同で開催し、相互理解を深めてきました。こうした準備が功を奏し、社員の意識も含めて合併後ひとつの会社として、スムーズにスタートを切ることができました。

社長メッセージ 人も組織も、さらなる成長を目指します

合併の目的は、会社の規模を大きくすることではありません。私たちが目指すのは、スピード感をもってオリジナルかつオンリーワンの機能性材料を創出する――そんなファインケミカルメーカーになることです。そのために、3社がもっていた人材、技術、設備、情報の一元化を進めています。

また、世界市場で勝ち抜くためには、社員一人ひとりが次のビジネスを発掘するためのセンスを磨き、新しいアイデアを生み出すことが重要です。そして、柔軟な発想とスピード感をもってそれを実行できる人材・組織をつくっていくのが私の使命です。

写真:取締役社長 野村 彰彦取締役社長野村 彰彦

図:東ソーグループの有機ファイン分野の力を合わせ、シナジーを最大化する

図:東ソーグループの有機ファイン分野の力を合わせ、シナジーを最大化する

有機金属化合物/アルキルアルミの用途例/各種プラスチックや合成ゴムの製造における触媒に

臭素系有機化合物/NaSSの用途例/かつらの材料であるアクリル繊維の発色助剤に

フッ素系有機化合物/TFEAの用途例/麻酔薬などの医薬原料に

研究開発、生産技術、営業の三位一体で新しい価値をつくる

保有する技術と製品群、多種多彩な生産設備、これまで蓄積した多くの情報、さらに人材を含めた3社のすべてを一元化し、新しい価値の創出に取り組みます。スピード感をもってユニークな材料を開発するため、要となる研究開発部門の統合、営業部門の再編はもちろん、研究と営業両部門に新規材料の企画・マーケティングを専任で担当するグループを新設しました。

特長ある製品の開発を目指して~研究開発部門

3社が保有する技術を組み合わせて、特長ある製品の開発を目指します。有機金属、臭素、フッ素のすべての技術をもつメーカーは少なく、二つまたは三つの技術を組み合わせることで、開発の可能性は大きく広がります。現在、触媒、電池、半導体関連材料を中心に新製品の開発が進んでおり、一部の製品は商品化に近い段階まで来ています。

安全で活力がある製造現場のために~生産技術部門

各工場が保有するマルチプラントの相互融通、オペレーターの相互応援によるピーク需要への対応など、生産面でのシナジーも加速しており、大きな成果を上げています。新たな化合物の試作が多いという会社の特性上、安全面では構内で作業する協力会社従業員も含めた完全無事故無災害を目標に掲げ、安全成績も大変良好に推移しています。

一歩先のニーズを捉えるために~営業部門

営業面では情報の一元化、営業組織・部員の横断的な再編により常に世の中の動向を読んだ一手先の対応で、情報のキャッチアップのスピードが増し、ビジネス拡大に弾みがついてきました。

融合した力を、さらなる成長の力へ

今後は、3社の一層の融合、他社との協業、海外への進出を進め、合併のシナジー効果をより大きなものにしていきます。

社内で生み出した新しい力に、さらに外部の力を組み合わすことも視野に入れ、進化させていきます。また、現在は国内売上が約6割を占めますが、海外への販売も伸ばしていく計画です。

新会社としてまだ発展途上にある東ソー・ファインケム。さらなる飛躍を目指して、挑戦し続けます。