労働安全衛生

基本的な考え方

東ソーグループは、RC推進体制の下で、環境・安全・健康基本理念に基づき「安全がすべてに優先する」ことを常に認識し、グループの事業活動に関わる人々の無休業災害を目指して、安全を確保するための活動を行っています。
労働災害に至るような不安定な状態、不安全な行動をなくすために「安全の基本動作の徹底」「リスクアセスメントの網羅性の向上」「類似事故・類似労災の撲滅への取り組み」「工事体制の強化」「新技術の活用」の5つを柱とした安全活動を展開し、安全文化の醸成を図ります。

2020年度の実績

東ソーは従業員および協力会社の休業災害発生件数ゼロを目標にしていますが、2020年度は休業災害8件(8人)が発生し、目標に対して未達となりました。休業災害の原因は、従業員では設備の整備手順不備、協力会社では基本動作の不遵守や設備不良などによるものであり、再発防止対策として事業所安全衛生委員会を開催し、労災情報を共有化、水平展開しています。今後も作業手順の再確認やKYの徹底、設備改善などを実施していきます。
またグループ会社では2020年度に休業災害25件(25人)が発生しました。「事故・労災情報データベース」で情報を共有化するとともに社外安全専門家(中央労働災害防止協会)を活用して安全指導を実施し、再発防止に努めています。

  • 労働災害発生人数(休業災害)グラフ
  • 労働災害度数率グラフ
    度数率=(死傷者数/延べ労働時間数)×1,000,000
  • 労働災害強度率グラフ
    強度率=(労働損失日数/延べ労働時間数)×1,000
【集計範囲】
東ソー:南陽事業所、四日市事業所、東京研究センター

5S※1活動/RC委員長5Sパトロール

東ソーでは、事業所、研究所が一丸となって5S活動に取り組んでいます。事業所内を常に「整理・整頓・清掃」された状態に保つことで、プラントや設備の変調にも気付きやすくなります。
四日市事業所では、総合パトロール実施要領について、指摘事項の優先順位付け(是正、改善など)することを改訂しました。
また、安全活動を活性化させるためには、経営陣が現場の安全活動の優れたところや、改善すべき課題について評価することも重要であるとの考えに基づき、RC委員会委員長による5Sパトロールを行っています。2020年度は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、評価および表彰の継続は活動の継続性と従業員のモチベーションアップにつながることから、書類審査で対応しました。5S活動優良表彰対象職場(南陽事業所3職場、四日市事業所2職場、東京研究センター1職場)に対しては各事業所長がRC委員会委員長の代理で表彰状授与を行いました。

  1. 整理・整頓・清掃・清潔・躾を行うことで、職場環境を維持改善する活動。
  • 5S活動除草作業の様子(四日市事業所)5S活動除草作業の様子(四日市事業所)
  • 5S活動優良職場表彰(四日市事業所)5S活動優良職場表彰(四日市事業所)
  • 5S活動優良職場表彰(東京研究センター)5S活動優良職場表彰(東京研究センター)

KY活動

各事業所、研究所にて独自の活動を開始し、KY実践の定着化を図っています。
南陽事業所では、KYTで蓄積した危険源の知見をまとめた実践型KYを開始。四日市事業所では、若年者に対し、KYを考えるための安全行動に関するルールブック「現場作業のコツ」を作成し教育を実施しました。そして、東京研究センターでは「一人KY※2」の定着化を推進しています。
それぞれの拠点において、継続的な活動により自主的に取り組む姿勢が根付いてきています。

  • KY講習(南陽事業所)KY講習(南陽事業所)
  1. 作業者一人ひとりが、それぞれの持ち場でこれから作業をはじめるというときに個人単位で行う危険予知活動。

リスクアセスメント網羅性の向上

リスクアセスメントの網羅性を向上させるため、九州大学松山名誉教授が提唱する多重防御層に着目し、保安設備の再検証に取り組んでいます。
南陽事業所では独自の「保安設備の検証ガイドライン」に沿って検証しています。検証にあたり、安全技術室が故障、誤作動、誤操作の評価をするためのFTA※3を製造部門に教育、指導しています。四日市事業所では安全工学的視点を取り入れた「保安防災リスクアセスメント」を実施中で、そのなかで保安設備の検証も包含しています。

  1. Fault Tree Analysis(製品の故障、およびそれにより発生した事故の原因を分析する手法)

グループ全体での取り組み

グループ全体での保安防災・労働安全衛生の強化を目的に、情報共有のシステムとして「東ソーグループ安環ネット」を構築し、法改正、事故・労災などの情報を共有しています。主な取り組みとして、情報交換や交流を目的に、グループ会社の安全衛生管理担当者が一堂に会する「安環ネット会議」を行っています。2020年度は書面やWEBを使用して2回開催し、外部講師による環境教育も実施しました。他にも外部講師による労働安全衛生教育を4回実施しています。
また、東ソーの本社環境保安・品質保証部の担当者がグループ会社を訪問し、現場確認や意見交換などを行う「安全環境交流会」は新型コロナウイルスの影響でアンケートやWEB形式での実施を検討中です。
他にも、従来とは異なる視点での気付きを得る機会を設ける目的で、社外第三者による現場指導の実施も継続しています。

  • 安環ネット会議(WEB開催)安環ネット会議(WEB開催)
  • 労働安全衛生教育(WEB開催)労働安全衛生教育(WEB開催)

事業所内請負作業の安全確保

南陽および四日市事業所内の包装・充填などの構内請負作業を、グループ会社である東ソー物流(株)に委託しており、同社では協力会社の労働災害撲滅に向けた活動を推進しています。危険箇所を調査し、製造部門と連携して安全確保のための対策を順次実施しています。また不安全な行動を発掘するパトロールを毎月1回実施することで、労働災害の発生防止に努めています。