レスポンシブル・ケア(RC)活動
東ソーグループは、環境保全と安全および健康の確保が事業運営の根幹であり重要課題であるという認識の下「環境・健康・安全に関する日本化学工業協会基本方針」を考慮した「環境・安全・健康基本理念」とそれを達成するための「行動指針」を制定し、レスポンシブル・ケア(RC)推進体制を構築してRC活動を進めています。
東ソーグループは、環境保全と安全および健康の確保が事業運営の根幹であり重要課題であるという認識の下「環境・健康・安全に関する日本化学工業協会基本方針」を考慮した「環境・安全・健康基本理念」とそれを達成するための「行動指針」を制定し、レスポンシブル・ケア(RC)推進体制を構築してRC活動を進めています。
東ソーグループは、製品のライフサイクル全般(研究・開発、生産から使用、消費、リサイクル、廃棄に至るまでのすべての段階)にわたり、環境保全と安全・健康の確保を最重要課題として認識し、たゆまぬ化学の革新を通して継続的かつ自主的なレスポンシブル・ケア活動に取り組み、社会の持続的な発展に貢献する。
私たち東ソーグループのすべての従業員と役員一人一人が、環境・安全・健康基本理念を真摯に実践するための拠り所となる指針を以下の通り定める
レスポンシブル・ケア(Responsible Care)とは、化学物質を取り扱う企業が、化学品の開発から製造、物流、使用、最終消費・リサイクルを経て廃棄に至るすべての過程において、環境・安全・健康を確保するとともにその成果を公表し、社会との対話・コミュニケーションを行う自主活動で、日本化学工業協会RC委員会により取り組みが進められています。東ソーグループのRC活動は、法を遵守するだけにとどまらず、環境保全、保安防災、労働安全衛生、化学品・製品安全、品質保証、物流安全、社会との対話に至るすべてを適用範囲とし、社会の信頼を得るため自主的に取り組んでいます。
国際的には一般社団法人国際化学工業協会協議会(ICCA)がレスポンシブル・ケア世界憲章を2006年に発表(2014年改訂)しました。東ソーも世界憲章に2006年2月(改訂版には2014年9月)に署名しています。
RC活動の推進に向け、下記体制で取り組んでいます。
2020年度 | 2021年度目標 | ||||
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方針と計画 | 実績 | 評価 | |||
保安防災・労働安全衛生 | 1)方針「事故・休業災害ゼロ」 | 事故6件、休業災害8人で未達 | ★ | 方針「事故・休業災害ゼロ」 | |
①安全の基本動作の徹底
| ①5S、KYを自主的な活動とするため、基準の作成、見直し | ①安全の基本動作の徹底
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②リスクアセスメントの網羅性の向上
| ②多重防御層に着目したリスクアセスメントを実施中 異常反応情報システムの運用を開始 | ②リスクアセスメントの網羅性の向上
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③類似事故・類似労災の撲滅への取り組み
| ③変更時における製造部門での環境設定手順について再検証を実施 事故事例の水平展開を図る委員会の開催が定着 | ③類似事故・類似労災の撲滅への取り組み
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④工事体制の強化
| ④継続的にスパイラルアップする仕組みを構築
| ④工事体制の強化
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⑤新技術の活用
| ⑤新技術を活用した技術伝承の取り組みを積極的に推進
| ⑤新技術の活用 ⇒3)-③スマート保安技術の積極的な導入検討に統合 | |||
2)方針「地震・津波対策の推進」 | ★★★ | 方針「地震・津波対策の推進」 | |||
①重要建築物の耐震性確保および津波対策の推進
| ①耐震補強工事は37棟中、23棟対応完了
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②高圧ガス貯槽の耐震対応
| ②2020年度計画通りに全16基完了 | ||||
3)方針「保安管理システムの再構築」 | ★★★ | 方針「自主保安の高度化」 | |||
①本社体制の強化
| ①安全専門技術者の育成、高度なリスクアセスメントの構築、スマート保安の導入推進を担う安全技術室を創設 | ①安全工学に精通した安全専門技術者の育成
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②認定要件の確実な実行
| ②危険源の特定:異常反応情報システムとリスクアセスメント手法との連携を検討中 変更管理の見直し:属人性を排除するための判定基準を導入して試行中 教育体系の見直し:一般職の教育カリキュラムの見直し完了 | ②多重防護層の考え方をベースに安全工学に基づいたリスクアセスメントの高度化検討 ③スマート保安技術の積極的な導入検討
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4)方針「グループ会社 事故・休業災害ゼロ」 | 事故ゼロを達成、休業災害25人で未達 | ★ | 方針「グループ会社事故・休業災害ゼロ」 | ||
①グループ会社への指導
| ①グループ会社への指導
| ①グループ会社への指導
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②グループ会社での地震・津波対策推進継続 | ②各社対応状況のアンケート調査中 | ②グループ会社での地震・津波対策推進
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③海外グループ会社(製造会社)への業務監査協力 | ③業務監査への同行0件 | ③海外グループ会社(製造会社)への業務監査協力 | |||
環境保全 | 1)方針「法令遵守(法規制値、協定値の逸脱ゼロ)」 | 法規制値逸脱0件 | ★★★ | 方針「法令遵守(法規制値、協定値の逸脱ゼロ)」 | |
①自主管理値の遵守
| ①自主管理値逸脱2件
| ①自主管理値の遵守
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②法令遵守の徹底
| ②法令遵守の徹底 環境教育、法改正説明、公害防止管理者教育など | ②法令遵守の徹底
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2)方針「グループ会社の法令遵守」 | 方針「グループ会社の法令遵守」 | ||||
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3)方針「PRTR排出量:2015年度比30%削減」(424トン) | PRTR排出量409トン | ★★★ | 方針「PRTR排出量:2015年度比30%削減(424トン)」 | ||
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4)方針「埋立産業廃棄物量:1,000t」 | 埋立産業廃棄物量923トン | ★★★ | 方針「産業廃棄物の有効利用」 | ||
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5)方針「PCB含有機器の計画的処分の推進」 | ★★★ | 方針「PCB含有機器の計画的処分の推進」 | |||
①低濃度PCB含有機器の計画的処分の実行 | 計画通り処分中 |
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②高濃度PCB含有機器の期限内処分の徹底 | 年度内処分完了 | ||||
6)方針「生物多様性保全活動の推進」 | ★★★ | 方針「生物多様性保全活動の推進」 | |||
①生物多様性保全活動の推進
| ①各地域での清掃活動 | ①生物多様性保全活動の推進
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②地域性に配慮した活動の検討 | ②周南市の剪定枝などのバイオマス燃料への有効利用に係る協定締結 | ②地域性に配慮した活動の検討 | |||
品質保証 | 1)方針「製品苦情削減:30件以下」 | ★★★ | 方針「製品苦情削減:23件以下」 | ||
①品質苦情の削減
| ①製品苦情発生件数10件
| ①製品苦情の削減
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②品質保証部門と製造部門との連携強化
| ②品質現場巡視の実施(22部門) | ②品質保証部門と製造部門との連携強化
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2)方針「サプライチェーンの管理強化」 | ★★★ | 方針「サプライチェーンの管理強化」 | |||
①生産委託先の品質管理体制強化
| ①生産委託先の品質管理体制強化
| ①生産委託先の品質管理体制強化
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②原材料(含包装資材)サプライヤーの管理強化
| ②原材料(含包装資材)サプライヤー管理強化
| ②原材料(含包装資材)サプライヤーの管理強化
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3)方針「品質管理体制の確認」 | ★★★ | 方針「品質管理体制の確認」 | |||
①社内およびグループ会社の品質管理調査の継続 | ①社内およびグループ会社の品質管理調査
| ①社内およびグループ会社の品質管理調査の継続 | |||
②グループ会社への品質管理調査フォローアップ | ②グループ会社への品質管理フォローアップ
| ②グループ会社への品質管理調査フォローアップ
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薬事 | 1)方針「バイオサイエンス事業部製品の品質保証体制強化」 | ★★★ | 方針「バイオサイエンス事業部製品の品質保証体制強化」 | ||
①研究用試薬、計測製品などについても、診断製品と同様に品質監査、出荷管理などによる管理を実施 | ①診断製品、計測製品ともに、出荷・変更管理を継続中 | ①改正薬機法に対応した法令遵守体制の整備 | |||
②診断製品の製造所に対する監査を実施 | ②計画通り監査 | ②BS製品製造所の品質保証体制の監視 | |||
③製品設計部門に対する監査を実施 | ③計画通り監査 | ③製品設計部門の品質保証体制の監視 | |||
④QMS省令改正への対応 | ④改正情報収集 | ④改正薬機法、関連省令への対応 | |||
2)方針「医薬品製造販売業品質保証体制の強化」 | ★★★ | 方針「医薬品製造業品質保証体制のサポート」 | |||
①2020年3月の医薬品グレードの販売終了を受け、製品の有効期間(1年間)満了まで、医薬品製造販売業としての品質保証体制を維持する ②海外法規制対応 | ①重曹製造所の内部監査、行政によるGMP査察に立会 ②内部監査、行政GMP査察への本社薬事室立会 | ①高晒医薬品グレードの販売終了を受け、第二種医薬品製造販売業者の廃止届を提出 ②原薬製造の品質保証体制をサポート | |||
化学品・製品安全 | 1)方針「国内外化学物質法規制対応での重大不適合発生件数ゼロ」 | 重大不適合発生件数ゼロ | ★★★ | 方針「国内外化学物質法規制対応での重大不適合発生件数ゼロ」 | |
①法的義務への対応
| ①法的義務への対応
| ①法的義務への対応
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物流安全 | 1)方針「物流クレーム・トラブル発生率の低減:目標70ppm以下」 | 物流クレーム・トラブル118ppm | ★★ | 方針「物流クレーム・トラブル発生率の低減:目標70ppm以下」 | |
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2)方針「重大事故ゼロ」 | 重大事故2件 | ★ | 方針「重大事故ゼロ」 | ||
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3)方針「物流安全の確保」 | ★★ | 方針「物流安全の予防的確保」 | |||
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社会との対話 | 1)方針「リスクコミュニケーションの推進」 | ★★★ | 方針「リスクコミュニケーションの推進」 | ||
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2)方針「地域との連携推進」 | ★★★ | 方針「地域との連携推進」 | |||
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