R&D Top Interview

東ソーが向き合うもの

最初から成功した事業などない。
飽くなき情熱と探究心を持って
社会に新たな価値を提供してほしい。

西澤 恵一郎
取締役常務執行役員
研究企画部長 兼エンジニアリングセンター長

Chapter 01

化学業界を取り巻く環境とは

より付加価値の高いものをR&Dのパワーで創出する。

化学業界は今、石油等のコスト安の環境もあり、業績も好調で、全体的に活性化しています。事業の裾野が幅広い分、競争も激しくはありますが、さらに業績を伸ばす余地は十分にあると思っています。当社は、コモディティとスペシャリティを両輪とするハイブリッド経営を展開し、数多くのトップシェアを含む優位性ある製品ラインアップと、次々と開発される将来有望な新製品ラインアップとが相まって、着実な成長を続けています。

これからの成長戦略を考えるとき、間違いなくその原動力となるのは研究開発力です。当社は、3年間で1,300億円の設備投資と300億円のM&Aを計画しています。そのうち800億円は成長分野へ投資し、スペシャリティの領域においていかに競合他社に優る付加価値の高いものをR&Dのパワーで創出するか…ここに注力する経営戦略へとシフトしています。

Chapter 02

東ソーが目指しているもの

東ソーの成長分野から次々と生まれる新しい可能性。

ライフサイエンス、環境・エネルギー、エレクトロニクスという3つの成長分野における研究開発から次々と新しい可能性が生まれています。

ライフサイエンス分野では、再生医療に不可欠な細胞分離技術の研究を進め、独自の成果を生んでいます。また、周辺領域においても材料、試薬、計測・診断装置など競合他社との差別化を図る独創的な開発で注目されつつあります。

環境・エネルギー分野では、進化を続ける環境触媒「ゼオライト」をはじめ、重金属処理剤、リチウムイオン二次電池材料など、東ソーのコア技術の応用から生まれた製品のさらなる革新に向けた研究開発が進んでいます。

エレクトロニクス分野では、次世代のディスプレイに不可欠な有機EL材料をはじめ、薄膜材料としての各種ターゲット、各種エレクトロニクス部品など、着実にこの領域での技術ノウハウの蓄積とビジネス拡大が進んでいます。

また、研究機能の強化として、ポリマー・ウレタン・ゴムの研究開発部隊を集約し、四日市事業所内に新しい研究所を設立します。これによって一層のシナジーを生み、この領域からも様々な高機能、高付加価値の製品を創出するトライを行っていきます。

Chapter 03

M&A戦略と協働戦略で、ビッグビジネスへの発展を。

最近の研究開発にとって重要なのは「スピード」です。いくら良いものを開発しても、他社に先んじられては意味がありません。当社ではM&A戦略も視野に入れ、必要な技術や資源を取り込み、速やかな事業化を図る策を講じる方向でも動き始めています。世界中の有力メーカー、有望ベンチャー、外部研究機関との連携を視野に、東ソーの独創技術をフルに活かす布陣を整え、世界市場で闘える事業を育成し、そこからビッグビジネスへの発展を狙いにいきます。現に、米国シリコンバレーにM&Aを加速させるための拠点を構え、多くの有望ベンチャーと協議を重ねるなど、未来への戦略を模索中です。

また、東ソーでは今、自社の保有技術を世界に向けて発信することにも力を入れています。論文をはじめ、学会でのプレゼン、展示会でのアピールなど、我々の技術力を知ってもらうこと、そして東ソーの知名度を上げることで、有力な研究開発パートナーを募り、両者の技術の融合とそこで起こる化学反応からユニークな製品を生み出すアプローチも行っていきます。

Chapter 04

若手研究者は何を目指すべきなのか

確たる信念と情熱さえあれば、自由にチャレンジができる研究開発風土の中で。

東ソーの今後の研究開発が目指すのは、市場において圧倒的な優位性を持ち、競合を圧倒する製品や事業を創出すること。そのためには、新たな才能の参画が不可欠です。とがった発想のできる人、根気強く研究と向き合える人、自ら事業化までを主導できる人など、多彩な人材が必要です。

成功している事業の足跡を振り返ると、20年、30年という歳月を要するものが多く、また、幾度となく打ち切りの危機を乗り越えて今があるというものも少なくありません。継続は力なり、研究開発には執念や底力が必要です。そしてそれを支え、見守る風土がなければ、実を結びません。

その点、東ソーには研究開発者に自由を与える風土があります。どんな着想も聞き入れ、そこに確たる信念と情熱さえあれば、「やってみなさい」という挑戦への判断がくだります。そして組織もフラットだから、その挑戦への想いを尊重し、誰もが惜しみなく応援してくれるという風土も伝統的に根付いています。

様々な社会問題を解決するテーマ、そして産業界が求める最先端テーマと向き合いながら今、東ソーの研究開発の現場は、さらなる熱を帯びて活性化しています。あなたの着想が起点となり、いつかビッグビジネスを生む…。そんな醍醐味を、ぜひここで実現してほしいと思います。ともに同じ志を胸に、同じ夢を追いかけられる日がくることを心から楽しみにしています。

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