04 Challenge

東ソーが向き合うもの

東ソーにしかできないアプローチで、
次世代を担う電動車両の進化に貢献を。

地球温暖化対策に欠かせない次世代電動車両の普及。
ノウハウを活かし、その進化の鍵を握る技術確立に向き合う。

Introduction

地球温暖化対策に端を発した温室効果ガス削減を目的に、電動車両(xEV)の普及に向けた取り組みが世界中で加速している。その有力な駆動用電源として、さらなる高性能化を求められているのが、リチウムイオン二次電池(LIB)だ。従来のものに比べて電圧、体積エネルギー密度および重量エネルギー密度を高めることによる飛躍的な高容量化、そして厳密な高安全性が求められ、xEVの進化の鍵を握る最重要テーマの一つとして、LIBの開発には大きな注目が集まっている。

Answer

東ソーが導いたもの

LIBの高容量化と高安全性の確立というテーマへのチャレンジに各社がしのぎを削るなか、東ソーも開発競争メーカーの一角に名を連ね、正極材・負極材および各種高機能添加剤を提供し、電池材料ユーザーから高い評価を得ている。目指しているのは、さらなる性能アップと量産化。それらを確実にクリアしていけば、LIB市場における覇権を手にすることも夢ではないと言われている。

Start

材料の組み合わせによるシナジーから導く優位性を求めて。

LIBは、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することによって充電や放電を行う二次電池のことです。正極材、負極材、電解液それぞれの材料は用途やメーカーによって様々ですが、東ソーでも各材料において独自のアプローチでの開発を進めています。

もともと東ソーでは、一次電池正極材としてEMD(電解二酸化マンガン:MnO2)事業を展開しており、その実績や技術ノウハウをベースに、xEV向け、モバイル向け、スマートグリッドなど住宅用途向けの高容量・高安全性のLIBの事業化を目標に掲げ、開発をスタートしています。LIBといっても様々な種類があり、正極、負極、電解液の材料の組み合わせによって性能が一変します。また、添加剤や電極のコーティングなどによっても性能や安全性が向上するなど、複合材ならではの特性があります。つまり、材料の組み合わせの妙とそこから生まれるシナジー、ここに独創性を発揮する余地があり、ひいては圧倒的な優位性を得るチャンスがあるのです。

Profile
高東 修二
研究企画部

Challenge

将来の大型市場の覇権を握るためのブレークスルーへ。

東ソーでは、有機、無機、高分子、バイオなど幅広い領域でLIB関連の事業および研究開発を展開しており、LIBの高容量化について、高容量Liリッチマンガン酸化物正極材およびSi系負極材の開発を進めています。現状、2倍の容量を有するLIBの提案を検討しており、今後もさらなる容量アップへのチャレンジを行っていきます。また、近年問題となっているLIBの発火事故への対応となる電解液の漏れ防止対策では、金属電極との長期機密性が可能なPPS樹脂の開発を行いました。さらに電解液の燃焼防止対策では、添加用難燃剤の開発を進めています。

将来のLIB開発では、高容量・高安全性の課題をいかに低コストで実現できるかがポイントであり、ここをブレークスルーした者が大型市場の覇権を握り、社会に新たな価値を提供することができると言われています。

高容量と高安全性を追求しつつ、充放電を繰り返すことによるサイクル劣化を防ぐLIB材料の提供において、東ソーは将来の大型市場の覇権を握る存在の座をつかみつつあり、非常にやりがいのある開発テーマに挑んでいると言えるでしょう。

And Next

いつか“LIBの部材開発と言えば東ソー”と認められる、そんな未来と向き合う。

私は現在、研究企画部において、新事業創出のためのしくみ作り、環境整備、そして無機関連の技術情報の評価を行っており、その中の一つとしてLIB関連部材事業の創出を目指しています。

東ソーの研究開発テーマを客観的に俯瞰して見えてくるもの。それは多彩な要素技術の存在と、それぞれの独創性と優位性。私たちが横串となって、要素技術の組み合わせによるシナジーの可能性を探っていけば、もっともっと新しい事業創出へのきっかけをつくることができるはず。だからまずはLIB関連部材事業を成功へと導き、これに続く新事業を次々と育てていけたら、と考えています。

私はもともとLIBの負極材の開発リーダーを務めていたのですが、今の立場となって、一気に視野が広がり、改めて東ソーの技術ポテンシャルの凄みを実感しています。そんな実感から、各要素技術、各材料の組み合わせを最適化することによって切り拓かれる新事業創出の可能性はかなり大きいと思っています。

さらにM&Aも含めて外部機関との連携の道を探っていけば、その可能性は無限大に広がるはずです。現にアメリカに拠点を置いて、有望ベンチャーとの連携なども視野に入れています。競合を圧倒する強みを持つために、研究開発メンバーとともに正極材-負極材-電解液添加剤の組み合わせによる素材特性のシナジー効果の発現を探索中ですが、やはり開発はスピードが生命線。だからこそ、必要に応じてベンチャーや研究機関とのコラボも視野にいれて、“LIBの部材開発と言えば東ソー”と認められる、そんな未来と向き合いながら、果敢なチャレンジを続けていきたいと思っています。

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