Interview

社員インタビュー 01

世界標準を目指す、
優れた新規分離剤を
創出する研究者の仕事とは?

山中 直紀
ライフサイエンス研究所 生物機能工学グループ
2009年入社

Profile

入社後2年間は南陽事業所ソーダ製造部で重曹プラントの省エネ対策や製品グレードのバランス最適化のテーマを担当し、製造スタッフの仕事について基礎となる考え方や仕事の進め方を学ぶ。3年目にライフサイエンス研究所に異動し、それ以降医薬品の分析・精製用分離剤の開発をテーマに取り組んでいる。

大学の専攻に関連する仕事ができる、
他分野の仕事にも視野を広げて挑戦できる、
それが可能な会社であることを条件に。

東ソーへの入社の決め手は?

大学で専攻した生化学分野に関連する仕事ができる会社であること、また一方で他分野の仕事にも視野を広げて挑戦することができる会社であることを条件に化学・繊維・食品メーカーを中心にエントリーしました。その条件を満たす会社として東ソーがあり、選考を通じて、社会に対して、事業に対して、そして社員や私たち学生に対して誠実な会社であると感じたことが決め手となり、入社を決意しました。

ライフサイエンス研究所について教えてください。

医療分野における新規製品・新規事業の創出、診断事業・分離剤事業の強化を目指し、バイオサイエンス事業に関わる新製品の開発に取り組んでいます。研究領域としては抗体医薬品、診断・検査、再生医療関連に注力し、私が所属する生物機能工学グループでは分離剤事業の新製品開発をテーマに抗体医薬品の開発・製造時に有用な新規ゲルを開発しています。新規ゲルは、抗体医薬品の特性に応じて特色ある分離性能を示す分離材であり、主な用途として抗体医薬品プロセス開発時の精製や品質管理を想定し、早期上市を目指しています。

従来の基盤技術をベースに、
次世代を見据えた新グレードの開発も視野に。
目指すのは、この領域での世界標準。

現在の仕事は?

新規分離剤の開発において、リガンド分子の機能向上、生産技術確立、機能評価を中心に担当しています。具体的には目的タンパク質生産細胞を利用した生産法および高効率精製法による低コスト生産技術の開発を行い、分離して得られた分子の生物活性測定や相互作用解析を行い、機能を評価する業務です。現状、幾つかの優れた特性を有するリガンド分子に着目し、従来の基盤技術をベースに、お客様の要望にも応じながら、次世代を見据えた新グレードの開発を行っています。目指すのは、この領域での世界標準です。現在、一つの革新的なグレードが完成しつつあり、今年度に上市の予定です。この分離剤が世界中で、どのくらい評価されて使われるのか…今からとても楽しみです。

仕事の喜びは何ですか?

研究業務は毎日が非定常であり、複数のアプローチの中から最適な方法を選択し、課題に取り組みます。思うようにいかないケースも多々ありますが、仮説通りに結果が得られた時の喜びは格別です。また、当研究所ではこれまでに培った技術を持つ多様な分野の諸先輩方・同僚がいるため、仕事を進める上で様々な視点から意見をもらえる点は大きな強みだと思います。課題に対しこれらの意見から新たな対策をたて自分の研究テーマに活かすことも時には重要となってきます。

スケールアップでは想定外が当たり前。
それを解決する多様な選択肢を体得するべく、
日々の業務に取り組んでいる。

壁にぶつかったことはありますか?

リガンド分子生産技術の確立において大型設備で技術を実証するため、プロセスのスケールアップを検討しました。ところが、実験室レベルで確立した精製プロセスでは達成できていた収率の目標をベンチスケールでは達成できず、当初計画していたプロセスを見直す必要に迫られました。主な原因は、ベンチスケールの装置では十分にタンパク質溶液を清澄化することができず、精製工程で大幅に目的タンパク質をロスしたことでした。

その状況をどう乗り越えましたか?

実スケールで実施可能な作業を再検討し、従来のプロセスにプロセス液を清澄化する新たな工程を追加することで目標を達成することができました。この経験を通じて、実際に使用する装置、機器の仕様を十分に確認し、スケールが異なることによりできること、できないことを想定、認識してプロセスの構築をすることが重要だということを学びました。

ライフサイエンス分野において
蓄積してきた技術を深化させるとともに、
より広範囲な技術領域を担える研究者を目指したい。

仕事上の課題は?

製品開発をスピードアップさせるため、また担当業務を確実に遂行するため、さらなる業務の効率化を図りたいと思います。優先事項を的確に判断することも大事ですが、より多くの技術を習得し、経験を積むことで、どんな課題に直面しても速やかに最適な方法を導き出せる力を身につけたいです。その上で業務の効率化を図り、時間を管理する能力を磨いていきたいと考えています。

3年後の自分をイメージする近未来ビジョンは?

ライフサイエンス分野において、これまで蓄積してきた技術を深化させるとともに、より広範囲な技術領域をカバーできる研究者を目指したいと思います。また、現在取り組んでいる新規分離剤が上市され、自ら携わった研究開発から生まれた製品が世の中に役立っていることを実感できていればいいなと思います。今後も世の中に役立つ製品を着実に開発していくことが私の夢です。

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