Interview

社員インタビュー 10

ポリエチレンの用途開発や
新製品開発を通じて
世界中の食品業界を支える

川戸 大輔
高分子材料研究所 フィルム・ラミグループ
2012年入社

Profile

入社1年目は高密度ポリエチレン製造プラントで運転管理業務に携わる。2年目からは高分子材料研究所に配属となり、ポリエチレン製品の用途開発や新製品開発に従事している。

研究所配属早々から重要なテーマを任され、
責任は重いものの、研究開発職として
やりがいのある日々を過ごしています。

東ソーへの入社の決め手は?

ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さん。中学時代に彼に憧れを抱いて以来、私は化学の道を志しました。大学では高分子合成の研究を行い、就職活動における企業選びでも研究テーマでヒットする候補をリストアップしました。いろいろな企業の会社説明会などで先輩社員とお話する機会があったのですが、東ソーは他社と印象が違い、個人のやる気を認めてくれて、若手にも大きな仕事を与えてくれると感じたこと、それが最終的には入社の決め手になりました。実際、研究所配属早々から重要なテーマを任され、責任は重いものの、研究開発職としてやりがいのある日々を過ごしています。

高分子材料研究所とは?

石油化学・高分子分野の基盤技術の構築とポリマー事業の強化を担う部署です。取り扱う製品としては、ポリエチレン、PPS、石油樹脂、クロロプレンゴムなどの特殊合成ゴム、ペースト塩ビなどで、各ポリマーの特性を重視して、幅広いニーズに対応できるような研究開発体制を構築しています。私の所属するグループでは、主にフィルム・ラミネート用のポリエチレンの研究開発、顧客への技術サービスを担当しています。食品・医療・電子分野などの身近に使われている製品の開発が中心で、基本となるポリエチレンの樹脂設計から、複合化や多層化などの用途開発、それらに必要な分析・解析・シミュレーション技術の向上などを行っています。

機能性、低コスト、作りやすさ。
なるべく汎用性のある製品にして、
あらゆる食品包装に応用できるものに。

現在向き合っているテーマを教えてください。

主に食品向け包装材料に使用されるポリエチレンの用途開発や新製品開発に携わっています。具体的には、顧客ニーズを把握することでターゲットを設定し、ポリエチレン変性や複合化、成形加工などを駆使して製品化に繋げるアプローチを行っています。東ソーのポリエチレンの強みは、クリーン性。異物が極めて少なく、特に食品向け包装材料用途では、高い評価を得ています。また、小ロット多品種対応も可能で、お客様ごとのきめ細かなカスタマイズにも応じており、着実にビジネスを拡大しています。例えば、生産の高速化にも対応。1分間の生産能力が50mだったラインを100mにするオファーを受け、ポリエチレンの設計の見直しから、量産工程のすべての改良を経て、高品質を維持しつつ2倍の高速化に成功しています。また、既存のポリエチレンの問題点を見極め、設計も含めた抜本的改革を行い、新グレードとして提案し新たな市場を創造するアプローチも行っています。

新製品開発のアプローチはどのように行うのでしょうか?

今、大学の研究室との共同研究の可能性を探っています。新しい研究開発テーマを任され、自分なりのシナリオを描き、研究をスタートしています。機能性の追求はもちろん、低コストかつ作りやすさも考え、なるべく汎用性のある製品にして、あらゆる食品包装に応用できる、そんな展開を狙っています。

製品づくりの各ステップにすべて関わり、
それらを一段ずつ進めることができることに
面白みを感じています。

仕事の面白さは?

現在のテーマでは、自分で設計したポリマーの合成から、最後に顧客が成形する開発までを担当しています。その間の各ステップにすべて関わり、それらを一段ずつ進めることができることに面白みを感じています。東ソーの強みは、東ソーだけが持っている独自技術や独自製法を活かしたオリジナリティある研究テーマが次々と提案され、開発が行われているところです。私もこの強みを活かして、次々と改良テーマや開発テーマのアイデアを考え、その具現化に挑んでいます。幾つものテーマを同時進行で手掛けられるのも今の仕事の面白さです。

壁にぶつかることはありますか?

現在従事している開発案件では、ラボスケール段階の基礎検討では仮説通りに進み、かなり順調な滑り出しでしたが、実用スケールの評価では様々な問題が浮上してしまいました。これらの問題は、複数の現象が複雑に絡み合っているものであり、それらの原因究明および対応策を立案する作業は、非常に難易度が高いと感じ、実験室やデスクで頭を抱える日々が続きました。

その状況をどう打破したのでしょうか。

悩む私に対して上司から「結果を追い求めすぎず、まずはこの問題について腰を据えてじっくり考えてみよう」と励まされ、ある期間実験を中断して考える時間を設けました。これまでの検討結果を整理することで何か見落としている部分はないか調査したり、その分野に詳しい先輩やベテラン社員に相談したり、学会などを聴講したりして、情報収集を行いました。その結果、問題の全容解明とまではいきませんが、複雑に絡み合った現象を客観的に浮き彫りにでき、そこから一つ一つ紐解いていくことができました。

次の研究開発の種を見つけ、
大いなる挑戦へのスタートを切っていきたい。

自分に足りないと感じるものは?

私の所属するグループでは、顧客ニーズの把握から、材料設計、ポリマー合成技術、成形加工技術、評価・解析技術、シミュレーションなど、広範囲な専門知識が要求されます。現部署に配属されて4年目になりますが、まだまだ知識や技術の不足を感じることがあります。今後は日々文献や専門書を読んだり、必要に応じて学会やセミナーに積極的に参加したりするなど、研究開発者としての専門知識レベルを少しでも高めていけたら、と思います。

3年後の自分をイメージできますか?

まずは現在の新製品開発をしっかりやり遂げて、国内や海外の顧客とやりとりする機会を増やしていきたい。そして、3年後には社外の色々な方々と関わっていくことで、視野が広がり、新たな市場のニーズが見えてくるなど、研究開発者として大きく成長できると期待しています。次の研究開発の種を見つけて、大いなる挑戦へのスタートも切っていきたいですね。

最後に学生へのメッセージを。

色々な企業を調べて、自分を成長させてくれる場所を見つけていくことが大切だと思います。少数精鋭主義の東ソーは、若いうちから多くのチャンスが訪れる会社です。もし少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ一度、会社説明会や座談会などに参加してみてください。きっと、あなたとの相性が良い、やりがいに満ちた仕事が見つかるはずです。

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