1935(昭和10)年、「近代的一大理想工場」を目指し「東洋曹達工業」として山口県周南市に誕生した東ソー(株)。以来、ソーダ、塩化物といったソーダ工業をはじめ、臭素、燐酸、セメントなど無機化学を中心に発展を遂げてきました。1960年代後半には、塩ビモノマー、ポリエチレン、合成ゴムといった石油化学工業へ参入。あわせて第二の拠点として三重県四日市への進出も果たしました。
そして、1975(昭和50)年、総合電気化学メーカーから石油化学メーカーへの道を歩んできた「鐵興社」と合併し、新たに金属部門を加え、さらに1990(平成2)年には、四日市霞コンビナートのエチレンセンターである「新大協和石油化学」と合併。文字どおり総合化学メーカーへの道を歩んできました。

現在の東ソーは、化学品・セメントなどの「クロル・アルカリ事業」、オレフィン、ポリマーなどの「石油化学事業」、有機化成品・バイオサイエンス・高機能材料などの「機能商品事業」という、3つのコア事業を展開しています。このうち、生産性の高いクロル・アルカリ事業と石油化学事業の2つを「コモディティ分野」、先進技術を駆使して新たな可能性を追求する東ソー独自の機能商品事業を「スペシャリティ分野」と位置づけています。
そして、企業価値の向上を実現するため、コモディティとスペシャリティの両分野を合理的かつ有機的に結び付けた「ハイブリッドカンパニー」として事業を推進。より強固な企業基盤の確立を目指しています。

総合化学メーカーの中でも、異彩を放つ当社は、“東ソーならではの強み”を発揮する分野で確実にシェアを拡大する戦略をとっています。
「コモディティ分野」では、アジア最大級の生産能力を有するコアビジネスの「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の拡大・強化に努めています。「ビニル・イソシアネート・チェーン」とは、電解(苛性ソーダ・塩素)から塩化ビニルモノマーに至る「ビニル・チェーン」と、ポリウレタンの材料になる「イソシアネート」を一連の流れとした事業フローを確立したものです。2006年4月には、ウレタン原料メーカーである日本ポリウレタン工業を完全子会社化し、さらなる競争力の強化を図りました。
一方、世界でも最高水準の技術を誇る「スペシャリティ分野」の商品群では、さらにR&D戦略を強化。特に「電子」「バイオサイエンス」「環境・エネルギー」の3領域の研究開発に注力しています。
まず「電子」では、半導体やLCD製造装置向け石英ガラス、スパッタリングターゲット材、有機金属化合物のCVD材料、有機EL用の正孔輸送材、半導体用のエッチング材、マレイミド系高分子光学材料など、最先端技術から生まれる製品や材料に欠かせない商品で寄与しています。
次に「バイオサイエンス」では、遺伝子診断分野(微小がん・結核菌・感染症の検出試薬)、計測分野(マイクロリアクターを使ったゲルの製造装置)、診断分野、免疫診断分野など、医療の進歩に大きな役割を果たしています。
そして「環境・エネルギー」では、ごみ焼却場向け飛灰中の重金属処理剤、土壌中のVOCの分解剤、自動車の排ガス浄化触媒用ゼオライトなど、地球環境の保全に大きく貢献しており、その他にも、リチウム二次電池用正極材料、新触媒による高溶融弾性の新型ポリエチレンなどの研究開発を促進しています。
これらの「スペシャリティ分野」のR&Dからは、東ソーの未来を担う次世代の「スター商品」を次々と世の中に送りだしていきます。
今後も東ソーは、存在感ある、個性豊かな化学メーカーとして新たな挑戦を続けてまいります。






