ニュースリリース [2002年]

2002年06月03日
東ソー株式会社

環境テクノ、大林組と汚染土壌中の重金属不溶化剤を開発、実用化


汚染土壌中の重金属を安全かつ確実に不溶化
-画期的な特殊不溶化剤を開発、実用化-




 環境テクノ(本社:東京都江東区、社長:川端藤一郎)と大林組(本社:東京都港区、社長:向笠愼二)は、土壌汚染の原因の一つである水銀や鉛、カドミウムといった重金属を安全にかつ確実に不溶化することができる特殊不溶化剤を開発、実用化しました。

 近年、新たな環境問題として、工場跡地などでの水銀や鉛、カドミウムといった重金属による土壌汚染があります。汚染された工場跡地などを再活用していくには、汚染土壌を取り除き、健全な土と入れ替えることが必要で、また、取り除かれた汚染土壌は、最終処分場に埋立処分されることになります。
 埋立処分に際して、重金属による汚染が一定レベルを超えた土壌は、重金属の不溶化処理を行なう必要があります。不溶化には、薬剤による化学的方法がありますが、現状の不溶化処理では、化学反応の制御・管理が難しく、また薬剤から強い刺激臭が出るなど使用上の問題があります。
 そのため、セメントで汚染土壌を固化する方法での処理も行なわれていますが、この場合、添加するセメントや水の分だけ埋立量が増え、運搬費用や廃棄処分費用が増加します。

 今回、開発した特殊不溶化剤は、現状の不溶化処理に使用されている硫化ナトリウムと硫酸鉄を汚染状況に適した割合で調合した反応性に富む硫化鉄です。この不溶化剤は、現状の化学的不溶化処理での問題点を解消する画期的なものです。

 今回、開発した特殊不溶化剤の特長は次のとおりです。
1 確実に不溶化し、重金属の溶出による汚染を防止
確実に不溶化出来るので、汚染防止とともに不溶処理の効率化が図れます。
2 安全な浄化処理
刺激臭の原因である硫化水素の発生が大幅に抑えられ、周囲への影響を最小限にし、かつ浄化作業も安全に行なうことができます。
3 浄化処理費用が現状方法と同等以下
今回の不溶化剤には、特別な薬剤は使用しておらず、また、セメントでの固化のように、廃棄処分量が増えることもないので、処理費用を抑えることができます。

 今後、環境テクノと大林組は、今回開発した特殊不溶化剤による土壌浄化処理技術を、重金属で汚染された土壌の新しい浄化方法の一つとして、積極的に提案していきます。




<この件に関するお問い合わせ先>
環境テクノ(株)  技術本部         03-3699-7250
(株)大林組    東京本社 広報室   03-5769-1014