2001.10.23

ニュースリリース

日本ポリウレタン工業への出資比率を35%へ

東ソーは、保土谷化学工業が保有する日本ポリウレタン工業の株式の一部を買取ることを決定、本日株式を取得しました。
これにより日本ポリウレタン工業への出資比率は8.3%増加し、35%となります。なお、当社は保土谷化学工業とともに、今年3月、英国ICIが保有する日本ポリウレタン工業の株式を全株取得しています。

 日本ポリウレタン工業は、当社南陽事業所に隣接し、イソシアネート(ウレタン原料)を中心に事業展開しています。特に、主として硬質ウレタンフォーム用の原料であるMDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)ではアジア最大の能力を有しています。今後、イソシアネートは年率10%近い需要の伸びが期待されており、同社は60億円を投じてMDI設備を年産20万トン体制にする計画で、その第一期として2002年までに年産17万トンに増強します。

 一方東ソーは、塩素、苛性ソーダまたユーティリティなどを、主要原料として日本ポリウレタン工業に供給するとともに、同社で副生される塩酸は当社の塩ビモノマー原料として回収・利用しています。
 従って、当社のクロール・アルカリ-ビニル・チェーン事業と同社のイソシアネート事業は展開上不可分な関係にあり、両事業の密接な繋がりはコスト競争力を高めることになります。

 今回の出資比率の増加は、同社との連携を一層強固なものとし、両事業のグローバル展開を進めます。