ニュースリリース [1998年]

1998年01月26日
東ソー株式会社

大容量MO(光磁気)ディスクに関する共同開発


東ソーは、このたび、アメリカのベンチャー企業であるテラストア(TeraStor Corporation、本社:カリフォルニア州)と記録容量20ギガバイトの大容量MO(光磁気)ディスクの共同開発を行うことで合意した。

 この大容量MOディスクはテラストアが開発している大容量MOドライブシステムに対応する。テラストアではハードディスク装置で広く普及している浮上型ヘッドに「ソリッド・イマージョン・レンズ」と呼ばれるレンズを付加し、それをディスク表面に限りなく近づけて記録する「近接場記録(注1)」という同社独自の技術を開発し大容量化に成功している。
 ディスク1枚で20ギガバイトもの記録容量を実現し、これは現行の大容量MOディスクやDVD―RAM(書き換え型デジタル・ビデオ・ディスク)の約8倍に相当する。

 10ギガバイトを超える大容量メディア開発競争の中で、この大容量MOドライブシステムの開発にはテラストアを中心に、鍵となる重要な要素技術を持つ世界の有力企業が何社も参画しており、最も実用化に近いと言われている。

 現在、MOディスクは主にパソコンの増設記録装置やディスクを何十枚も収納できるジュークボックス型装置向けの記録媒体として使われている。また、大型コンピュータのバックアップには磁気テープが用いられているが、今回開発中の大容量MOディスクはこれら可搬型メディアへの利用ばかりでなく、ハードディスク装置と同等の高速なデータの読み書きが可能な特性を活かして、ハードディスク装置の代替としての利用も検討されている。

 東ソーでは既にテラストアに対して試作品の提供を開始しており、今後もよりいっそう協力体制を密にしながら同ディスクの製品化を目指す。

注1.近接場記録;
(Near Field Recording) 一般に光ディスクの記録容量を決めるビームスポット径はレーザーの波長とレンズの特性で決まるが、ソリッド・イマージョン・レンズを通過した直後(近接場)のビームスポット径は更に絞り込まれ記録容量を飛躍的に増やすことができる。