1997.09.10

ニュースリリース

MO(光磁気)ディスク年産800万枚体制に

東ソーはMOディスクの製造設備の増設を進めてきたが、このたび完工、年産800万枚の生産体制を確立し、本年10月1日より営業運転を開始する。
尚、MOディスクの生産は、85年6月に設立した東ソーの100%子会社である東ソー・エレクトロニクス(山形県米沢市)で行っている。

MOディスクの需要は、ここ数年、画像データなど膨大な情報を管理できる大容量記録ディスクのニーズの高まりから、パソコンの増設記録媒体を中心として急激に伸びている。95年は約1,000万枚の需要であったが、昨年、今年と6割前後の伸びを示し、今年は2,500万枚程度の需要が予測されている。

東ソーは、拡大していくMOディスクの需要に対応するため、昨年9月に生産能力を年産500万枚に引き上げたばかり。しかし、MOディスクの需要は相変わらず旺盛で、今回の増設後もまだ需給は逼迫した状態が続くと見ている。

東ソーは、今回のMOディスクをはじめ、半導体製造用の石英ガラス、薄膜形成材料のスパッタリングターゲット、電池材料の電解二酸化マンガン、光ファイバーのコネクタ用部品として使われるジルコニアなどの「電子・情報分野」をスペシャリティー事業の一環としてグローバルに展開している。今後もファイン・ケミカル分野、機能材料分野、バイオサイエンス分野と共に電子・情報分野をいっそう強化しながら、スペシャリティー事業をビニル・チェーンや石化事業に続く第3の経営の柱として育成していく。