1997.03.07

ニュースリリース

合わせガラス向け中間膜について

東ソーは、ポリエチレンの高付加価値分野への展開を積極的に行っているが、このたび「合わせガラス分野」において接着性ポリマー(商品名;メルセン)の事業展開を強化する。

 メルセンはエチレンと酢酸ビニルを共重合して得られるエチレン酢ビコポリマー(EVA、商品名;ウルトラセン)を変性したもので、ガラスをはじめ、繊維から木材、プラスチック、金属まで各種材料に優れた接着力を有している。

 今回開発されたメルセンは、ガラスとガラス、もしくはガラスとポリカーボネートといったプラスチックを貼り合わせた合わせガラスを接着するための中間膜で、製品名は「メルセンG」グレード。「メルセンG」グレードはその強力な接着力により、合わせガラスを加工しても接着部分のずれが生じ難く、また、合わせガラスが万一割れた場合でもフィルム状になっているため飛び散らず、耐貫通性に優れているため防犯上の安全にも役立つという特長を持つ。さらには、「メルセンG」グレ一ドは印刷も行え、装飾ガラスとしての利用も注目されている。

 東ソーのポリエチレン事業は、特徴あるEVAをはじめ、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、高圧法直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、気相法直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、中低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)と幅広く、今後も引き続き付加価値の高い特殊分野を中心に展開していく。